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50代からの老後資金|月いくらの積立で間に合うか計算してみた

2026.10.09


最終更新日:

65歳になったある朝、リビングで温かいお茶を飲みながら通帳を開く。
毎月の生活費に困ることなく、心にゆとりを持って穏やかな日々に浸っている自分。
※場面は例です。

先に結論をお伝えします。

50代からでも、老後資金の準備はまったく遅くありません。
ねんきん定期便で自分の不足額を計算し、新NISAやiDeCoで無理のない金額から積み立てていけば間に合います。
やるべき順番を整えれば「何とかなる、何とかする」ことができますよ。

この記事の内容読むのに約8分

  1. 1.50代からの老後資金、毎月いくら積立すれば届くのか
  2. 2.一発逆転を狙った人から、お金を失っていく
  3. 3.使うべき仕組みは、じつは2つしかありません
  4. 4.「老後2,000万円」は、あなたには関係ないかもしれない
  5. 5.準備を始めた人から、不安は消えていく

50代からの老後資金、毎月いくら積立すれば届くのか

50代からの資産づくりで、一番気になるのは「残された時間」ですよね。
仮に65歳まで働くとしたら、残されている時間は10年から15年ほど。

ぶっちゃけ、20代や30代のように「30年かけてゆっくり増やす」という技は使えません。

だからこそ、リアルで無駄のない計画が必要になってきます。
じゃあ、毎月いくら積み立てたらどれくらいになるのか。
現実的な数字を見てみましょう。

毎月の積立額15年後の積立元本(累計)備考
毎月3万円540万円元本のみの試算目安
毎月5万円900万円元本のみの試算目安
毎月7万円1,260万円元本のみの試算目安

(※運用利回りを考慮せず、元本のみで計算した試算の目安です)

「え、毎月5万円なんて出せるわけないじゃん……」

と、思ったかもしれません。

ここ、意外んです。

家計の中身をちょっと整理するだけで、月5万円くらいの浮いたお金を作れるケースは驚くほど多いんですよね。
無理して高リスクな商品に手を出す必要はありません。
自分のできる金額から、愚直にコツコツ積み立てていくのが一番強いやり方です。

50代からの無理のない積立ペースと試算の目安
50代からの無理のない積立ペースと試算の目安

最初は月1万円などの少額から始めて、慣れてきたら増やしていくのも賢い方法ですね。
少額からの積み立てについては、積立投資はいくらから始める?
月1万円からで十分な理由
の記事でも詳しく書いています。

ただ、ここで焦って一気に巻き返そうとすると……思わぬ落とし穴にはまります。

一発逆転を狙った人から、お金を失っていく

50代からの資産づくりで、増やすことと同じくらい重要なのが「減らさないこと」です。
若い頃なら失敗してもやり直せますが、僕たちの世代は失敗したときのリカバーに時間がかかりますからね。

一番危ないのが、定年退職でまとまった退職金が入った瞬間です。
「遅れを取り戻さなきゃ!」と焦って、ハイリスクな投資にドンと突っ込んでしまうケース。

窓口でおすすめされるままに、仕組みがよく分からない手数料の高い商品を買って後悔する人を、僕はたくさん見てきました。

と、偉そうに言っていますが……僕も昔は焦りそうになったことがあるので、気持ちは痛いほど分かります。

✓ お金を守るための4つの原則

  • ●1. 一度にお金を投じず、時間を分けてコツコツ買う
  • ●2. 自分が人に説明できない複雑な商品には手を出さない
  • ●3. 値動きが穏やかな債券や現金をちゃんと手元に残しておく
  • ●4. 短期間で何倍にもしようと夢を見ない
森川満章

焦って一発逆転を狙う必要はどこにもありません。

積み重ねてきた経験があるからこそ、慎重に守りながら増やす道を選びましょう。

僕も通ってきた道だからこそ、声を大にして言いたいんです。

退職金の使い方は本当に注意が必要です。
気になっている方は、必ず50代が退職金を新NISAへ一括投入するリスクと対策を一度読んでおいてください。

じゃあ、具体的にどうやって安全にお金を準備すればいいのか。

🎧 この話は音声でも話しています

「新NISA、結局何を買う?」相談2,000件でいちばん多い質問に答える 9分 ・8月16日 ・ 716再生 AI目次 新NISA「何を買う?」2000件の疑問 投資「決められない」本当の理由 失敗しない投資「お金の期限」 続く投資額と信託報酬の最適解 完璧目指さず70点で始める新NISA

新NISAで具体的に何を買えばいいかの基準や選び方が学べます。

ふるふるラジオで聴く →

使うべき仕組みは、じつは2つしかありません

残された時間で効率よくお金を働かせるなら、選ぶ場所は新NISAとiDeCoの2つです。
普通なら投資で増えた利益には約20%の税金がかかるのですが、この2つの制度を使えば利益がまるまる手元に残ります。
使わない手はありませんよね。

制度の特徴と選び方

使い分けは、とってもシンプルです。

新NISA

いつでもお金を引き出せる。
使い勝手の良さを重視したい人向け

iDeCo

原則60歳(50代で新規加入する場合は期間に応じて61歳〜65歳)まで引き出せないけれど、税金が安くなる効果(所得控除)がとにかく強力

50代なら、iDeCoで税金をしっかり抑えつつ、出し入れしやすい新NISAも一緒に使うという「いいとこ取り」がかなり効果的です。

設定額に悩んだら、手取り20万円からの新NISA。
無理なく続ける毎月の設定額
を参考にしてみてください。

運用の心構え:時間と分散の力を借りる

投資信託を使った積立投資なら、毎月同じ金額を買い続けることで平均購入単価が平準化され、高値掴みのリスクを抑えやすくなります。
これ、「ドルコスト平均法」と呼ばれる仕組みです。

詳しい仕組みはドルコスト平均法とは?
積立投資で損を防ぐ仕組みを徹底解説
で語っています。

さらに、出た利益がまた利益を生む複利は「お金が働く仕組み」そのもの。
残された10年や15年という時間でも、十分にあなたの味方になってくれます。

新NISAとiDeCoを組み合わせた効率的な運用の仕組み
新NISAとiDeCoを組み合わせた効率的な運用の仕組み

そして、肝心の積立資金は「毎月出ていくお金(固定費)」を見直すことで作れます。

  • 毎月出ていくお金の見直し:子どもが独立したのに、昔の手厚い保障のまま毎月支払っていませんか?
  • 通信費の見直し:大手キャリアのまま放置せず、格安プランにできませんか?
  • 住宅関連費:ローンの繰り上げ返済や借り換えの検討はできませんか?
  • サブスクや会費:使っていないジムや動画配信サービスに毎月払っていませんか?

特に「毎月出ていくお金」の見直しは即効性があります。
子どもが育ったあとの夫婦二人に、昔のような大きな保障は必要ありません。
ここを整理するだけで、毎月数万円の浮いたお金が生まれることも珍しくないんです。

具体的な手順は、家計の見直しはどの順番で進める?
挫折しない4つのステップ
で詳しく解説しています。

たぶん、思っているより簡単です。

「老後2,000万円」は、あなたには関係ないかもしれない

これはお金のプロとして言わないほうがいいかもしれませんが……世間で騒がれている「老後2,000万円」という数字をそのまま真に受ける必要はありません。
必要な金額は、人によって全然違うからです。

あなたの場合はいくらなのかを知るために使うのが、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」です。
50歳を過ぎると、ねんきん定期便には「60歳まで今の条件で働いた場合の年金受給見込み額」がバッチリ記載されています。

自分の必要額を出す計算は、たったの3ステップです。

1
ステップ1:毎月の見込み支出を計算する(退職後の夫婦または個人の毎月生活費)
2
ステップ2:毎月の年金受給見込み額を確認する(ねんきん定期便の記載額)
3
ステップ3:毎月の不足額に老後年数を掛ける(毎月の差額 × 12ヶ月 × 20年〜25年)

例えば、退職後の生活費が毎月25万円で、夫婦でもらえる年金が合計20万円だと仮定しますよね。
不足しているのは、毎月5万円です。

(※数字は試算の例であり、実際の受給額や生活費は個人によって異なります)

この「月5万円の穴」を65歳から85歳までの20年間埋めるとすると……
5万円 × 12ヶ月 × 20年 = 1,200万円。

ねんきん定期便を活用した自分だけの不足額算出の流れ
ねんきん定期便を活用した自分だけの不足額算出の流れ

「1,200万円!
そんな大金無理!」

と、一瞬思うかもしれません。

でも、月5万円の不足と分かれば、固定費を見直して浮いたお金を毎月積立に回すだけで、十分に手が届く対策が立てられますよね。

たぶん、思っているより小さい金額だったのではないでしょうか。

森川満章

世間の2,000万円という数字に振り回される必要はありません。

自分の現状を知れば、やるべきことは「月数万円の浮いたお金を作って積み立てる」それだけだと分かりますよ。

いま貯蓄が少ないと悩んでいる方でも、大丈夫。
40代で貯金ほぼゼロ。
今から始める新NISAの現実的なステップ
でも書きましたが、まずは自分の現在地を正確に知ることからすべてが始まります。

準備の手順が見えたら、あとは今日できる小さな一歩を踏み出すだけです。

📝 もう一歩深く知りたい方へ

新NISAと守りの正しい使い分け!
目的から逆算する資産形成術

減らさず増やすための「守り」と運用の具体的な使い分けが学べます。

noteで読む →

準備を始めた人から、不安は消えていく

今日できる一歩は、ほんの小さなことで構いません。
まずは手元にある「ねんきん定期便」を探して開いてみる。
あるいは、毎月支払っている固定費を1つだけ見直してみる。

「自分の場合は結局いくら必要なんだろう?」と迷う方のために、個別シミュレーションの作成もお手伝いしています。
まずはご自身の試算から始めてみてくださいね。

また、老後のお金の全体像をもっと分かりやすく学びたい方向けに、無料の勉強会も開催しています。
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