「今月こそ家計を見直そうと思って、食費を削るために安いスーパーをハシゴしたけれど、疲れてしまって続かなかった」
そう言って溜息をつく方に、これまで何人も出会ってきました。
家計をやりくりしようと決意したとき、多くの人が真っ先に食費や日用品などの身近な節約に手をつけます。
毎日の買い物のたびに数十円安く買う努力を重ねる。
確かに一見すると正しそうに見えますよね。
ですが、その進め方こそが挫折の原因だと僕は考えています。
僕自身、これまで多くの方のお金に関する相談に乗ってきましたが、我慢に頼る節約で長続きした人をほとんど見たことがありません。
意志の力で家計をコントロールしようとすると、生活の満足度が下がり、反動で無駄遣いをしてしまう結果になりがちです。
家計の見直しには、ストレスを溜めずに成果を出す正しい順番が存在します。
辛い思いをせずに手元にお金を残すための進め方を、順を追ってお伝えしますね。
この記事の内容
家計の見直しで一番やってはいけないのは食費の節約
家計を整えようとするとき、食費の削減から始めるのは最もおすすめできない方法です。
食費を削ろうとすると、朝昼晩すべての食事で「どれだけ安く抑えるか」を判断し続けなければなりません。
スーパーで値引きシールを探したり、外食を一切断ったりする生活は、想像以上に精神的な負担がかかります。
日々の選択疲れは、人の判断力を鈍らせます。
無理な食事制限を続けた結果、体調を崩したり反動で衝動買いをしてしまったりしては、本末転倒ですよね。
極端な我慢による生活の破綻については、こちらの記事でも詳しく書きました。
365日カロリーメイト食べ続けた結果|依存のリスクとは?
節約において最も大切なのは「持続可能性」です。
毎日何度も判断を迫られる食費の節約は、常に我慢を強いられるため長続きしません。
どれだけ頑張っても削れる金額には限りがありますし、努力のわりに報われない感覚が残ってしまいます。
毎日繰り返すガマンは、人のエネルギーを根こそぎ奪ってしまうんです。
生活の質を下げずに家計を改善したいのであれば、日々の我慢から手を引きましょう。
努力や意志の力に頼るのではなく、仕組みで解決するアプローチへ切り替える必要があると思っています。
我慢に頼る節約
仕組みによる見直し
毎日何度も判断して我慢を続ける(ストレス大・反動あり)
最初の手続きだけでずっと節約が続く(ストレスフリー・再現性高)
ステップ1:毎月自動で出ていく固定費の洗い出し
家計の見直しで最初に着手すべきなのは、毎月自動的に引き落とされる固定費です。
具体的には、スマートフォンや光回線などの通信費、動画配信やジムなどのサブスクリプションサービス、住宅関連の費用などが挙げられます。
なぜ固定費から手を付けるべきなのでしょうか。
それは、一度の見直し効果が来月も再来月もずっと半永久的に続くからです。
毎日の買い物で我慢をする必要は一切ありません。
見直しの対象となる代表的な固定費をまとめました。
- スマートフォン・インターネットなどの通信費(格安プランへの変更)
- 使っていないサブスク・定期購入サービスの解約
- 万一の保障や積立のために毎月出ていく費用の内容確認
- 住居費(家賃の交渉や住宅ローンの借換の検討)
例えば、スマートフォンのプランを大手キャリアから格安プランに変更するだけで、月に5,000円ほどの浮きが出ることがあります。
年間で見れば6万円もの差になりますよね。
この変更作業にかかる時間は、たったの1時間程度です。
1時間の作業をするだけで、その後は一切我慢することなく、年間6万円が自動で節約され続けます。
これこそが、効率的な見直しの形だと僕は思っています。
不得意な努力を続けるくらいなら、仕組みを変える作業に集中した方が大きな成果が出ます。
得意分野に集中する考え方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
尖ってなんぼ!
得意を伸ばせ、不得意は捨てよ!
手続きをする瞬間だけは少し面倒に感じるかもしれません。
ですが、一度見直してしまえば、あとは何もしなくても毎月勝手に節約が続くんです。
まずはクレジットカードの明細や銀行口座の履歴を開いて、毎月出ていくお金の一覧を書き出すことから始めましょう。
面倒な手続きは最初の一回だけです。
そこさえ超えてしまえば、あとは毎月勝手にお金が手元に残るようになりますよ。
ステップ2:見逃しがちな費用の整理と見直し
固定費の整理が終わったら、次は「なんとなく使っているお金」のチェックに移ります。
ここでお伝えしたいのは、少額の買い物を禁止するということではありません。
自分でも気づかないうちに流出している、無自覚な支出を止めることが目的です。
よくある無自覚な支出の例として、ポイント還元を目的とした買い物が挙げられます。
「ポイントが5倍つくから」という理由で、本当は今すぐ必要ではないものを買ってしまう行動です。
還元されるポイント以上に現金が出ていってしまっては、家計は苦しくなる一方ですよね。
ポイ活の落とし穴や考え方については、こちらの記事で詳しく書いています。
悲報!
ポイ活の限界|ポイ×投資
お得に見える仕組みに振り回される必要はありません。
それよりも、次のような無自覚な支出がないかをチェックしてみてください。
- ATMの引き出し手数料や時間外手数料
- コンビニで喉が渇いたときに何となく買う清涼飲料水や菓子類
- 解約するのを忘れて放置している初月無料のアプリ
- ポイントを消化するために買い足した不用品
1回あたりは数千円、あるいは数十円のことかもしれません。
しかし、こうした支出が重なると月間で数万円の差になって現れます。
完璧を目指す必要はありません。
仕組みさえ一度整えてしまえば、あとは「何とかなる、何とかする」の精神で無理なく維持できます。
使っていないサービスを解約し、無駄な手数料を払わない設定にする。
それだけで家計の穴はしっかりと塞がります。
細かい節約を毎日気にするより、大きな出費の穴をふさぐほうが圧倒的に楽なんです。

ステップ3:浮いたお金を無理なく自動積立へ回す仕組み作り
固定費と無駄な出費を整理できると、毎月手元に一定の余裕が生まれます。
ここで重要な注意点があります。
浮いたお金を普通の銀行口座に残したままにしてはいけません。
口座にお金が残っていると、人は「今月はまだ余裕がある」と判断して、結局使ってしまうものだからです。
せっかく固定費を削って作ったお金は、給料日に自動で別の場所へ移動させる仕組みを作りましょう。
自動積立の仕組み化には、次のような制度や口座を活用するのが効果的です。
- 新NISAを活用した定期投資信託の積立
- iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用した自動積立
- 自動入出金サービスを使った定期預金口座への振り替え
貯蓄や投資の制度について、どれから始めるべきか迷う方も多いはずです。
ご自身の状況に合わせた優先順位の考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
iDeCoと新NISAはどっちを優先?
3つの判断基準
お金が手元に入る前に、あらかじめ設定した額が自動で積立に回る。
残ったお金で毎月の生活をくり回す。
この流れさえ作れれば、意志の力に関係なく、毎月着実にお金が残っていくようになります。
「余ったら貯金しよう」という考え方では、いつまで経ってもお金は残りません。
意志の力に頼らず、お金が貯まるルートをはじめから作っておくことが成功の鍵だと僕は考えています。
挫折しない家計作りはお金のプロと一緒に進めよう
ここまで家計見直しの順番をお伝えしてきましたが、いざ実行しようとすると迷う場面が出てくるはずです。
「毎月出ていくこの費用は削減できるのか?」
「自分のライフプランに合わせた積立額はいくらが適切なのか?」
自分ひとりで毎月出ていくお金を整理するのは、思った以上に時間がかかるものです。
仕事や家事に追われる中で、すべての契約内容を確認し、最適な選択肢を探すのは容易ではありません。
そんなときこそ、お金のプロの力を借りるという選択肢を検討してみてください。
プロの目線で家計全体を見直すことで、自分では気づけなかった無駄な支出が見つかり、ストレスなくお金が残る仕組みを素早く作ることができます。
自分の目標と家計管理の両立を目指す姿勢については、こちらの記事でも触れています。
二兎を「本気」で追う者は、二兎を得る!
家計の見直しは、決して一人で抱え込んで頑張るような作業ではありません。
プロの客観的な視点を入れることで、自分では気づけなかった無駄があっさり見つかるんです。
専門家の知恵を上手く借りながら、無理のないペースで家計の基盤を整えていきましょう。
一人で悩む必要はありません。
プロの視点を少し借りるだけで、道筋がパッとクリアになることも多いんですよ。
まとめ
✓ 家計の見直しで挫折しないポイント
- ●食費の節約から始めず、まずは毎月自動で出ていく固定費を見直す
- ●ポイント目当てなどの無自覚な支出を止め、自動積立の仕組みで蓄える
家計の見直しで挫折しないための正しい順番を振り返りましょう。
- 食費などの日々の我慢を強いる節約から始めない
- 最初に毎月自動で出ていく固定費を見直す
- ポイント目当ての買い物など無自覚な支出を塞ぐ
- 浮いたお金は自動積立の仕組みを作って自動的に蓄える
家計管理で大切なのは、日々の我慢ではなく「一度作ればずっと効果が続く仕組み」です。
正しい順番で進めれば、生活の満足度を落とすことなく、手元にお金を残すことができます。
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正しく知識を身につけ、仕組みを整えていけば、家計は必ず良い方向へ変わっていきます。
焦らず、できるところから一歩ずつ進めていきましょう。
僕も応援しています。
ここまで読んでくださった方へ
お金の1問1答
読み終わったあとに、「うちの場合はどうなんだろう」が残ることがあると思います。
その1つを、そのまま送ってください。
僕が読んで、返事を書きます。
通話も日程調整もありません。
名乗らなくてかまいません。
数日のうちに、僕が自分で返事を書きます。