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育休中の新NISAは減額か一時停止かどちらが正解か

2026.08.28


「育休に入って収入が減ったけれど、新NISAの積立は止めるべきか、金額を減らして続けるべきか迷っている」
こうした相談を受けることが最近とても増えています。
子どもが生まれると、生活のリズムも毎月出ていくお金の額も大きく変化しますよね。
これまで通りに毎月数万円を投資に回すのが難しくなるのは、至極当然のことです。

結論からお伝えすると、手元の現金が減ることに不安を感じているなら、完全にやめてしまうよりも、まずは金額を減らして細く長く続ける形を検討するのが現実的だと僕はお伝えしています。

無理をして手元のお金が足りなくなってしまっては、元も子もないからです。

✓ 育休中の積立投資の結論

  • 完全に止めるより、金額を減らして無理なく継続する
  • 手元の生活資金の確保を最優先にする
  • 復職後に収支が落ち着いてから段階的に金額を戻す

この記事の内容

  1. 1.育休中に積立を「止める」と「減額する」の比較
  2. 2.一時的な収入減のときに優先すべき手元の現金量
  3. 3.月1,000円でも継続するメリットと精神的安心感
  4. 4.復職後の積立額再設定に向けた見直しタイミング
  5. 5.家計の変化に合わせて柔軟に調整するための考え方
  6. 6.まとめ

育休中に積立を「止める」と「減額する」の比較

育休期間中は、育児休業給付金が支給されるものの、それまでの手取り給与と比べるとどうしても収入は下がります。
この時期に毎月の積立投資をどう扱うかは、家計の安定に直結する重要な選択です。
完全に「止める」場合と「減額する」場合でどのような違いがあるのか、分かりやすく比較してみましょう。

完全に止める場合

毎月の現金支出が減り手元にお金を残しやすいが、一度止めると再開タイミングを逃しやすく値下がり局面での購入チャンスを失う可能性がある。

減額して継続する場合

少額でも毎月の現金支出は続くが、投資の習慣と仕組みが残り復職後の再設定がスムーズで平均取得単価を抑える効果が期待できる。

完全に積立をストップすると、手元の現金を減らさずに済むため、一見すると安全に見えます。
しかし、一度購入手続きを止めてしまうと、復職した後に「いつ、いくらの金額で再開すればいいのか」と再び頭を悩ませることになりがちです。

一方で、たとえば月5,000円や月1,000円といった少額に減額して継続する場合はどうでしょうか。
家計への負担を最小限に抑えながら、投資口座の運用を継続できます。
自分の状況に合わせて臨機応変に設定を変更して乗り切れるのが、新NISAという仕組みの使い勝手の良さなんです。

一時的な収入減のときに優先すべき手元の現金量

育休中に投資をどうするか考えるうえで、最も優先すべきなのは「生活防衛資金」と呼ばれる手元の現金の確保です。
資産形成は、日常の生活が安定してこそ成り立つものだからです。

どんなに将来に向けた準備をしたくても、目前の生活費や急な出費で困ってしまっては意味がありません。
特に赤ちゃんがいる生活では、想定外の医療費や日用品の購入が増える傾向にあります。

生活防衛資金の目安と育休中の注意点

一般的に、会社員の方であれば生活費の3ヶ月から6ヶ月分程度の現金を持っておくのが目安とされています。
ですが、育休中は通常よりも少し多めに手元にお残ししておくのが安全だと僕は考えています。

理由は、育児休業給付金の振り込み時期にあります。
申請から実際に口座へ給付金が振り込まれるまでに、2ヶ月以上の時間がかかるケースが珍しくありません。
その間は、それまでの預貯金を切り崩しながら生活をつなぐ必要があります。

このタイミングで毎月の積立額が大きいままだと、通帳の残高が減っていくスピードに強い不安を感じてしまうはずです。
残高が少なくなって精神的に追い詰められるくらいなら、一時的に積立額を抑えてでも現金を確保しておく方がずっと健全です。

森川

手元の資金が減ったとしても、現状を正しく把握して一つずつ対策を講じていけば「何とかなる、何とかする」と前向きに捉えられる心の余裕が生まれます。

まずは現在の口座残高と、これから数ヶ月間に必要となる生活費を紙に書き出してみる手順から始めてみてください。

家計の整理や見直しの順番については、家計の見直しはどの順番で進める?
挫折しない4つのステップ
でも具体的な手順をまとめています。

現金の裏付けがあってこそ、落ち着いた気持ちで資産運用を継続できるんです。

月1,000円でも継続するメリットと精神的安心感

積立額を月1,000円まで下げると、「こんなに小さな金額で投資を続ける意味があるのだろうか」と思うかもしれません。
しかし、投資において金額の大きさ以上に価値があるのは「途切れさせずに買い続けている」という事実です。

投資の習慣と心理的ハードル

人が一度ストップさせた行動を再び始めるには、想像以上のエネルギーが必要になります。
「復職して生活が落ち着いたら再開しよう」と考えていても、仕事と育児の両立で忙しい日々が始まると、お金の設定変更まで手が回らなくなってしまうのが現実です。

月1,000円であっても積立を設定しておけば、投資の仕組みは毎月稼働し続けます。
「自分は今も将来のための準備を続けている」という感覚が残るため、復職後の金額増額もスムーズに行えます。

ドルコスト平均法の仕組みを活かす

少額でも投資を継続することでドルコスト平均法と運用の習慣を維持するイメージ
少額でも投資を継続することでドルコスト平均法と運用の習慣を維持するイメージ

新NISAのような積立投資では、一定額を定期的に買い続ける「ドルコスト平均法」が力を発揮します。
価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く買い付けることで、購入単価を平準化する手法です。
詳しい仕組みについては、ドルコスト平均法とは?
積立投資で損を防ぐ仕組みを徹底解説
でも詳しく書いています。

月1,000円でも積立を維持していれば、値下がりした局面を逃さずに資産を仕込むことができます。
少額からのスタートについては積立投資はいくらから始める?
月1万円からで十分な理由
でも触れていますが、金額の多寡よりも時間を味方につけることがポイントです。

時間をかけて運用を続けることで、利息がさらに利息を生む効果も期待できるようになります。
複利の力については複利は「お金が働く仕組み」で紹介している通りです。
育休中の厳しい時期であっても、無理のない範囲で買い付けを継続することが、将来の資産形成の土台を壊さずに守る手段になるわけなんです。

復職後の積立額再設定に向けた見直しタイミング

育休中の減額は、生活を守るための前向きな一時避難です。
仕事に復帰して収入が戻ってきたら、少しずつ元の金額に戻していけば何も問題ありません。
ただし、復職した瞬間にいきなり積立額を跳ね上げるのは避けた方が安心です。

復職直後に見直す際の注意点

復職して最初の数ヶ月は、思っている以上に新しい支出が発生します。
主な変動要因には以下のようなものがあります。

  • 保育園の給食費や雑費などの固定支出
  • 時短勤務を選択したことによる手取り給与の変化
  • 子どもの体調不良による突然の医療費や休業
  • 毎月出ていく固定費の全体的な増額

復職後すぐに以前の積立額に戻してしまうと、想定外の出費に対応できなくなる恐れがあります。
そのため、復職してから2〜3ヶ月程度は様子を見ることが大切です。
実際に給与が振り込まれ、毎月の生活費がいくらで収まるのかを確認してから見直すようにしてください。

慣らし保育が終わった後の再計算手順

新しい生活リズムと収支のバランスが固まったら、本格的な積立額の調整に入ります。
ここでも、いきなり上限額まで戻す必要はありません。
「月3,000円から月10,000円へ」「半年後に月20,000円へ」というように、段階的に引き上げていくのが安全なやり方です。

1
復職後2〜3ヶ月は様子を見て実際の収支と固定費を確認する
2
給与振込額と生活費のバランスから無理のない積立可能額を出す
3
月3,000円→1万円→2万円のように段階的に引き上げていく

設定手順や見直しの方法を改めて確認したい場合は、新NISAの始め方を5ステップで解説|初心者の疑問を解決の記事も参考にしてみてください。

焦らずに step by step で金額を戻していくプロセスこそが、失敗を防ぐ一番の近道なんです。

家計の変化に合わせて柔軟に調整するための考え方

お金の管理において「一度決めた積立額をずっと守り続けなければならない」というルールは存在しません。
人生には、育休だけでなく、転職、引っ越し、子どもの進学など、手元のお金が大きく動く時期が何度も訪れます。

投資の本質は、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に付き合っていくことです。
車を運転するときに、見通しの良い直線道路ではアクセルを踏み、急カーブや悪路ではスピードを落とすのとまったく同じです。
育休という時期は、まさにスピードを落として安全運転に切り替える区間だと言えます。

無理をしてアクセルを踏み続け、生活という車体がスリップしてしまっては元も子もありません。
状況に合わせて柔軟に設定を変えられることこそが、積立投資の最大のメリットです。

手元の資金に余裕があるときはしっかり積み立て、収入が減る時期には減額してやり過ごす。
この柔軟な姿勢を持っておくことが、10年、20年という長いスパンで資産形成を成功させる秘訣だと僕は思っています。

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まとめ

育休中に新NISAの積立をどうすべきか迷ったときの考え方をまとめます。

✓ 育休中の新NISA対応まとめ

  • 手元の現金残高に不安があるなら、完全に止める前に「減額」を検討する
  • 月1,000円でも継続しておくことで、投資の仕組みと習慣を維持できる
  • 復職後も焦らず、新しい収支が確定してから段階的に積立額を戻していく
  • 人生のイベントに合わせて積立額を柔軟に変えていく姿勢が大切
森川

育休という変化の大きい時期に、しっかりとお金と向き合い、調整しようとしている姿勢自体が本当に素晴らしいことです。

ご家族とご自身の安心を最優先に考えて、無理のないペースで一つずつ歩みを進めていきましょう。
僕も応援しています。

育休期間中の資金繰りや、復職後の家計設計について全体像を一度整理してみたい方は、無料の「お金の勉強会」で基本的な考え方を学んでみてください。
専門知識を順番に確認することで、ご自身の家計に最適なバランスが自然と見えてきます。
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