「不動産投資」と聞くと、どこかお金持ちやベテラン投資家の世界だと感じる方も多いのではないでしょうか。
『住宅ローンを背負うのは怖い』『もし失敗したらどうしよう』と不安になるのも当然です。
でも実は、“自分が住む家”を投資につなげる方法があるんです。
僕はこれまで2度挑戦し、嬉しい成功もあれば、ドキドキする失敗寸前の体験もありました。
今回はその名も「ヤドカリ不動産」。
少しユニークな考え方ですが、実際にやってみると「住む=投資」になるという発見がありました。
今日はそのリアルな体験談を、良いことも大変だったことも含めてお伝えしていきます。
若気の至りで買った一軒家が投資の第一歩に

25歳の頃、長男が小学校に上がるタイミングで「家を持ちたい!」というノリと勢いで一軒家を購入しました。
当時は投資なんてまったく考えていなくて、ただ家族のために広い家が欲しかっただけです。
住宅ローンを組むときは、毎月の返済額を見て「本当に払えるのかな」と不安になり、何度も電卓を叩き直したのを覚えています。
ただ住んでいく中で、「家賃は払っても資産は残らない。でも住宅ローンは返済がそのまま自分の資産になる」という感覚が芽生えてきました。
この時はまだ投資意識はゼロでしたが、振り返るとここが“ヤドカリ不動産”の最初の一歩だったんです。
離婚での売却が転機に ― 家=消費から資産へ
31歳の時、離婚という人生の大きな転機が訪れました。
広い家にひとりで住むのは寂しく、維持費もかかるため泣く泣く売却を決意。
ところが驚いたことに、6年住んだ家がなんと200万円のプラスで売れたんです。
「ただ住んでいただけなのに利益が出る」という経験は、僕の不動産に対する価値観を大きく変えました。
「家=消費」ではなく、「家=資産」へ。
人生のピンチがチャンスに変わった瞬間でした。
駅前マンションで得た800万円の利益

次に購入したのは、駅徒歩5分の高級マンション。
ここでは“投資を意識して”選びました。
ポイントにしたのは 「売却を見据える」 こと。
立地、築年数、周辺環境を徹底的に調べ、将来リセールしやすい物件を選びました。
当時は迷ってリーズナブルな物件にしようと考えた時期もありましたが、最終的には「売却を考えるなら高い方がいい」と腹を決めました。
結果は大成功。
3年住んで売却したところ、約800万円の利益を得ることができたんです。
この経験から、不動産投資はギャンブルではなく「住む+売る」を組み合わせることでリスクを抑えられると確信しました。
現在 ― 1億円の家と将来の駅計画
そして今、僕は約1億円の一軒家に住んでいます。
もちろん理由があっての選択で、2030年に新駅ができる予定があるエリアなんです。
駅ができれば土地の価値は大きく上がり、住宅環境も整います。
つまり、今の暮らしを楽しみながら将来の売却益も狙えるという選択です。
もし売れなければどうするのか?
答えはシンプル。そのまま住めばいいんです。
これこそ「ヤドカリ不動産」の面白さ。住居だからこそリスクが小さいんです。
ヤドカリ不動産の魅力と注意点

ここで、ヤドカリ不動産の魅力と注意点を整理してみます。
魅力
- 低金利で資金調達できる(住宅ローンを活用)
- 住んでいる間も安心できる(売れなくても住めばいい)
- 売却益が出れば「住んで得する」体験ができる
注意点
- 立地選びを間違えると売却が難しい
- ローン返済が負担にならない額で計画すること
- 最初から売却シナリオを想定しておくこと
再現性を持って取り組めば大きな失敗は避けられますが、災害リスクなど外部要因は常に意識しておく必要があります。
まとめ
今回は不動産投資の応用編として、僕自身のリアルな体験をもとに「ヤドカリ不動産」を紹介しました。
- 25歳で勢いで買った一軒家
- 離婚での売却が転機に
- 駅前マンションで800万円の利益
- 今は新駅計画を見据えた1億円の家
振り返ると、不動産投資は人生の転機と密接に関わっています。
「住む=投資」と考えるだけで、家の持つ意味が大きく変わっていくのです。
これはセミナーや教科書には出てこない、リアルな実体験だからこそ伝えられる部分だと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。
Q&A

Q1. ヤドカリ不動産って誰に向いている?
→ 初めて家を買う人、ローンを無理なく返済できる人におすすめです。特に「家賃を払い続けるのはもったいない」と感じる人に向いています。
Q2. 売却益が出るかどうか不安です。
→ 立地と将来の開発計画を調べることが大切です。再現性を高めるには、最初から出口戦略を考えて購入しましょう。
Q3. リスクはないの?
→ 不動産市場の変動や災害など、ゼロにはできません。ただ「住めばいい」という選択肢がある分、他の投資よりリスクは小さめです。