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投資信託の実践編|コア&サテライト戦略で未来の安心をつくる

2025.10.16


「投資信託って、結局どれを選べばいいの?」

教育資金や老後資金を考えたとき、そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

この記事では、私自身の経験やスクール生の実例を交えながら、“役割で考える投資信託の選び方”をお話しします。

数字や難しい話よりも、「どうすれば自分の生活に活かせるのか」という視点で、じっくり見ていきましょう。

コア&サテライト戦略とは?|投資信託を「食事のバランス」で考える

はじめの一歩

投資信託を選ぶときに迷うのは、「種類が多すぎる」から。

全世界株式・先進国株式・新興国株式・日本株式・リート(不動産)など、まるでビュッフェのように選択肢が並びます。

でも実は、選び方のコツはとてもシンプルです。

それが「役割で考える」=コア&サテライト戦略。

イメージしやすく言えば、「食事のバランス」です。

  • コア(主食):長く安定して持ち続けるベース部分。
    例:全世界株式インデックス、先進国株式インデックスなど
  • サテライト(おかず・デザート):楽しみや刺激の部分。
    例:日本株、新興国株、テーマ型ファンド、リートなど

基本は「コア7〜8割」「サテライト2〜3割」。

教育資金ならコア80%・サテライト20%

老後資金ならコア90%・サテライト10%

という配分が目安です。

年齢が上がるにつれて、少しずつリスクの低い資産(債券など)を増やすと、安定性が高まります。

使う時期を見据えることが大事

積み立てるだけでなく、「いつ・何に使うのか」を最初に考えることも大切です。

10年後に教育資金として使うなら、途中で債券比率を増やしてリスクを抑える。

15年後に老後資金として使うなら、60代を目安に安全資産へシフトする。

そうやって「出口」を描くと、投資信託が“ただの数字”ではなく、未来を支えるツールになります。


初心者がハマりやすい落とし穴3つ

投資信託には、初心者がつまずきやすいポイントがあります。

この3つを知っておくだけで、失敗をかなり減らせます。

① 名前につられて買ってしまう

「AIファンド」「宇宙ファンド」「未来◯◯」など、魅力的な名前に惹かれる気持ち、わかります。

でも実際には手数料が高かったり、ブームが一瞬で終わることも。

私も過去に“話題のテーマ型”に手を出して大損した経験があります。

そこから学んだのは、「名前ではなく中身で選ぶ」こと。

ファンドの役割を意識するだけで判断が変わります。

② サテライトばかり買ってしまう

「どうせ投資するなら面白いものを」と思って、新興国株やテーマ型ばかり選ぶ人が多いです。

しかしこれは、唐揚げとケーキだけの食事のようなもの。

最初は楽しいけど、いずれ体調を崩します。

投資も同じで、コアをしっかり持たずにスパイスばかりでは続きません。

③ ゴールを決めずに始めてしまう

「とりあえずNISAを始めた」「友人に勧められた」──このパターンも多いです。

目的がないまま投資を始めると、途中の値動きで不安になりやすく、途中でやめてしまうことも。

“教育資金”“老後資金”など、明確なゴールを決めてから始めることで、長く続けやすくなります。


生活に直結する投資信託|「未来のお金」を作る仕組み

投資信託は、証券口座の中だけで完結する数字の遊びではありません。

実は、**生活と直結する“未来のお金づくり”**なんです。

教育資金としての投資信託

お子さんが小さいうちから毎月少しずつ積み立てていくと、10〜15年でしっかりした教育資金に育ちます。

「うちは私立に行かないから大丈夫」と思う方もいますが、教育資金に余裕があることは、親子双方の安心につながります。

あるスクール生は、「高校入学時に投資信託で積み立てたおかげで、私立を選んでも慌てずに済んだ」と話してくれました。

私の実体験:学資保険との違い

私自身、若い頃はお金の知識がなく、学資保険を選びました。

18年間払い続けた結果──なんと利息は約500円

もしそのお金を投資信託で運用していたら、3〜4倍の差がついていたでしょう。

この経験から、「知ることの価値」と「行動のタイミング」の重要さを痛感しました。


老後資金は“逆算”で考える

教育資金が終わっても、次に待っているのは「老後資金」です。

これは100人中100人が向き合うテーマ

老後2000万円問題と聞くと不安になりますが、長期で積み立てれば現実的に解決できる話です。

ポイントは、「余ったお金を投資に回す」ではなく、必要額から逆算して積み立てること。

たとえば、

20年後に2000万円必要 → 年利5%で運用すると、月約5万円の積立で達成

というように、目標から逆算して月額を決めるのが理想です。

また、家族でお金の話をすることも大切。

あるご夫婦の相談では、奥様が真剣に積み立てている一方、旦那様は家計を把握しておらず趣味に出費していました。

そこで「逆算の考え方」を共有したところ、夫婦の会話が前向きに変化し、家族会議が定期的に開かれるようになったのです。

──投資信託は、家族のコミュニケーションツールにもなる。私はそう感じています。


投資信託は「数字」ではなく「未来を語る道具」

私の妻も新NISAで月3万円を積み立てています。

最初は何もわからず始めたのに、最近「これ、すごく増えてる!」と笑顔で話していました。

今ではFP資格の勉強を始め、ママ目線でお金の相談を受けられるようになりたいと頑張っています。

投資って、こうやって“未来を語る種”になるんです。

数字を増やすためのものではなく、家族の未来を一緒に描くための会話のきっかけ

その視点を持つだけで、積み立ての意味が大きく変わります。


まとめ|役割で考え、未来を描く投資を

最後に、今日のポイントをまとめます。

  • 投資信託は役割で考える(コア&サテライト)
  • 教育資金・老後資金はシナリオで設計する
  • 初心者ほど名前・話題性に惑わされない
  • 投資信託は未来を描くための器

もし「自分に合う配分を知りたい」「教育資金をどう設計すればいい?」という方は、

ぜひお金の勉強会に参加してみてください。

個別相談(無料1時間)で、一緒にあなたの未来設計を考えましょう。

一人で悩むより、誰かと考えるほうがずっと早く、そして楽しいですよ。

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