Fulfullコラム

円安と子育て世帯への影響とは?

2025.07.06


今回は「円安と子育て世帯への影響」をテーマに、日々の生活に直結するお金の話を、家族目線でお届けします。

「円安」と聞くと、どこか遠い話のように感じるかもしれません。

でも実は、スーパーでの買い物、子どもの教育費、日用品の価格など、

私たちの暮らしにじわじわと影響を与えている“見えにくい敵”なんです。

この記事では、

  • 円安とは何か?
  • 子育て世帯にどう影響するのか?
  • そして私たちに今できる具体的な対策

について、わかりやすくお話していきます。


円安って、そもそも何?

最近ニュースで「円安が進んでいます」というフレーズを耳にすることが増えました。

でも、「円安ってなんとなく悪そうだけど、実際どういうこと?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

**円安とは、「円の価値が下がること」**を指します。

たとえば、以前は1ドル=100円だったとします。

でも今は1ドル=150円になっているとしたら、どうなるでしょう?

アメリカで1ドルのチョコレートを買うのに、以前は100円で済んでいたのに、今は150円も必要になります。

つまり、同じ物を買うのに、より多くの円が必要になる=円の“購買力”が下がっているということです。

そしてこれは、単なる海外旅行の話ではありません。

私たちの暮らしに必要なモノ――ガソリン、食品、衣料品、子ども用品など、多くの輸入品の価格が上がるという形で影響してきます。


子育て世帯はどう影響を受ける?

円安の影響は、特に子育て世帯の家計にとって深刻です。

見えにくいけれど、確実に日常の出費が増えているのです。

1. 食費の上昇

子どもの食事に欠かせない牛乳や小麦。

これらは日本国内でまかなうことが難しく、ほとんどが輸入に頼っています。

そのため、円安が進むと仕入れ価格が上がり、私たちの買い物カゴにもその影響が反映されます。

離乳食や子ども用のお菓子なども例外ではありません。

「前は100円だったのに、いつの間にか120円に…」という経験、ありませんか?

それがまさに円安の影響です。

2. 教育費への影響

円安は、将来の教育資金にも大きく関わってきます。

たとえば、海外への留学費用。

現地の学費や生活費はすべて「ドル」や「ユーロ」などで支払うことになるため、円の価値が下がればその分費用が高騰します。

また、英語教材やオンラインレッスン、海外研修といった教育コンテンツの一部は海外製。これも円安で割高に。

さらに、「円で貯めた貯金」の価値が将来下がるリスクもあります。

せっかく貯めたお金も、円安によって実質的な価値が目減りしてしまう可能性があるのです。

3. 子ども用品の価格上昇

おむつ、ベビー服、チャイルドシート、ベビーカーなど、多くの育児用品は海外の素材や製品に依存しています。

最近、「あれ?また値上げした?」と感じること、ありませんか?

実際には、商品そのものの価値が変わったわけではなく、円の価値が下がっているために、必要な円の量が増えているのです。

つまり、**円安は“気づかないうちに私たちの家計を圧迫してくる存在”**なんです。


なぜこんなに円安が続いているの?

「じゃあ、なんでこんなに円安が続いてるの?」という疑問もあるかと思います。

その理由のひとつが、日本とアメリカの“金利差”にあります。

日本の金利は超低金利

日本では、景気を支えるために長年にわたってゼロ金利政策が続いています。

金利を上げると借入の負担が大きくなり、企業や個人の経済活動が冷え込んでしまうリスクがあるため、上げにくい状況が続いているのです。

アメリカは高金利でインフレ対策

一方、アメリカではインフレ(物価上昇)対策として、金利を大幅に引き上げています。

金利が高いということは、ドルを持っていると利息がたくさんつく=お得、ということ。

結果:円が売られてドルが買われる

投資家や企業は、金利がつくドルを選びます。

そのため、「円を売ってドルを買う」動きが加速。

この構造によって、円の価値がさらに下がり、“円安スパイラル”に陥っているのが今の日本の現状です。


今の日本で、私たちにできること

このように、円安の流れは個人の力で止められるものではありません。

でも、「自分と家族を守るために今できること」は確かにあります。

1. 外貨資産を持つ

まずは、資産を「円だけ」に頼らないことが大切です。

  • 米国株(Amazon、Apple、NVIDIAなど)
  • FX(為替差益を狙う短期〜中期投資)
  • 外貨建てETFや投資信託(少額から始めやすい)

これらは、円安が進むほど資産価値が上がるという特性があります。

つまり、円安は“マイナス”だけでなく“チャンス”にもなり得るのです。

2. 今、始める

「そのうち」「タイミングを見て」――それでは、いつまで経っても変わりません。

今は、少額から始められる制度が整っています。

  • 積立NISA、新NISA
  • 変額保険などの資産形成型保険
  • 自動積立型の投資信託

将来に備えながら、税制優遇も受けられる制度が多数あります。

“今、始めること”が何よりの備えです。

3. 収入源を増やす

1つの収入だけに頼るのは、今やハイリスクな時代。

副業や在宅ワーク、スキルを活かしたサービス販売、ブログやSNS運用など、「自分の収入を自分で増やす」時代です。

また、投資も立派な“お金に働いてもらう方法”のひとつ。

守りだけでなく、「攻め」も取り入れて、バランスの良い生活設計を。


行動した人が、未来をつかむ

円安は誰のせいでもありません。
でも、その影響から家族を守るために何ができるかは、自分の行動次第です。

  • 外貨資産で「分散と備え」を
  • 投資と保険で「攻めと守り」を
  • 副収入で「選択肢と余裕」を

未来の家族の笑顔のために、いま行動することが、最大の防衛策になるのです。

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