Fulfullコラム

お金は社会の血液!お金と社会の重要な関係性|今更聞けないお金の授業 #9

2025.01.10


お金は社会を巡る血液のようなものです

お金について考えると、どうしても「自分の手元にいくらあるか」ばかりに目がいきがちですよね。

貯金通帳の数字が増えると安心しますし、減ると不安になる気持ちはとてもよく分かります。

でも、お金にはもうひとつ、とても大切な側面があります。

それは、社会全体をグルグルと巡る「血液」のような役割を持っているということです。

血液が体中に酸素や栄養を運ぶことで僕たちの体が動くように、お金も社会を循環することで経済を動かしています。

お金が巡るからこそ、お店は営業を続けられますし、僕たちは給料をもらって生活できるわけなんです。

自分の手元だけを見るのではなく、社会全体でのお金の流れを知ると、毎日の買い物や貯蓄の意味がガラリと変わって見えてきます。

今回は、お金と社会のつながり、そして僕たちの家計を整えながら社会にも良い循環を生む具体的な方法についてお話ししていきます。

社会を動かす3つの経済主体と循環の仕組み

僕たちが暮らす社会の経済は、大きく分けて3つのプレイヤーによって成り立っています。

それが「家計」「企業」「政府」の3つです。

この3つの間をお金が行き来することで、社会の仕組みが保たれています。

それぞれの役割を整理してみましょう。

  • 家計(個人):働いて給料を得て、買い物をして消費をし、税金を払う主体です。
  • 企業:商品やサービスを提供し、雇用を生み出して給料を支払い、税金を納める主体です。
  • 政府(国・地方自治体):集めた税金を使って、道路や水道などのインフラを整え、福祉や教育を提供する主体です。

たとえば、あなたが近所のスーパーで1本100円のジュースを買ったとします。

この小さな買い物ひとつでも、お金は社会を大きく巡り始めます。

支払った100円はスーパーの売り上げになり、そこで働く店員さんの給料の一部になります。

さらに、その一部は消費税として国や自治体に納められ、僕たちが使う公園の整備やゴミ収集の費用に使われます。

給料を受け取った店員さんは、また別の場所で買い物をして、誰かの売り上げを作ります。

このように、誰かの支出は、必ず誰かの収入になる仕組みになっているんです。

自分のお金を使うという行為は、単に物を手に入れるだけでなく、社会という大きなエンジンに燃料を注ぐことと同じだと言えます。

お金の循環が止まると僕たちの生活はどうなるのか

もし、このお金の巡りが悪くなってしまったらどうなるでしょうか。

全員が「将来が不安だから」と言って、お金を一切使わずに溜め込んでしまったとします。

すると、お店や会社の売り上げが減ってしまいます。

売り上げが減った企業は、社員の給料を減らしたり、新しく人を雇うのをやめたりせざるを得なくなります。

収入が減った家計は、さらに買い物を控えようとするでしょう。

税金も集まりにくくなり、道路の修繕や福祉サービスなど、僕たちの暮らしを支える仕組みも弱くなってしまいます。

お金が循環しなくなることで、巡り巡って自分自身の首を絞めることになってしまうわけです。

経済の滞りは、巡り巡って僕たちの暮らしやすさに直結する問題と言えます。

だからこそ、お金は貯め込むことだけを目的とするのではなく、適切に巡らせることが大切なんです。

自分の家計から社会の好循環を作る3つのステップ

「お金を巡らせるのが大切なのは分かったけれど、具体的に何をすればいいの?」と思いますよね。

無駄遣いを増やして無理にお金を使えばいい、という話ではありません。

家計の土台をしっかり固めた上で、無理のない形で社会にお金を流していくことが大切です。

ここでは、僕がおすすめしている3つの具体的な手順をお伝えします。

ステップ1:毎月の固定費を見直して手元に残るお金を作る

まずは自分の家計の血液循環を良くすることから始めます。

最初に着手すべきなのは、毎月出ていく固定費の削減です。

使っていないサブスクリプションサービスの解約や、スマホを格安プランに変更する作業から進めてみてください。

例えば、毎月の通信費を5,000円安くできれば、年間で6万円のゆとりが生まれます。

無理な節約で食費を削って苦しむ必要はありません。

一度見直せばずっと効果が続く固定費から手をつけるのが、再現性の高い方法です。

ステップ2:生活防衛資金として「月生活費の3〜6ヶ月分」を確保する

固定費を削って浮いたお金は、まず病気や急な出費に備える「生活防衛資金」として蓄えます。

目安は、毎月の生活費の3ヶ月から6ヶ月分です。

毎月の生活費が25万円の人なら、75万円から150万円程度となります。

この資金が銀行口座にあるだけで、心に大きなゆとりが生まれます。

「何かあっても当面は大丈夫」という安心感があるからこそ、前向きな気持ちでお金を使ったり投資に回したりできるようになるんです。

ステップ3:価値を感じるサービスや地域にお金を使う

安心できる蓄えができたら、普段のお買い物に少しだけ「応援」の視点を入れてみてください。

安さだけで選ぶのではなく、「このお店には長く続いてほしい」「この商品を作っている企業を応援したい」と思える場所でお金を使うことです。

近所の個人経営の飲食店で食事をするのも素晴らしい循環です。

あなたが払ったお金が、その店主の生活を支え、地域の活気を作ります。

自分が納得できる価値にお金を払う習慣をつけると、満足度の高い買い物ができるようになり、家計の満足度も自然と上がっていくんです。

新NISAやiDeCoを活用して社会にお金を循環させる方法

買い物以外にも、僕たちがお金を社会に循環させる大きな手段があります。

それが「投資」です。

投資と聞くと、「難しそう」「損をするのが怖い」と感じる方も多いかもしれません。

しかし、お金のプロとしての視点からお伝えすると、適切な投資は社会を良くするための強力な道具になります。

僕たちが投資信託などを通じて企業にお金を託すと、企業はその資金を使って新しい商品を作ったり、事業を広げたりします。

事業が成功すれば、便利なサービスが世の中に増え、働いている人の給料が増え、投資した僕たちにも運用益として還元されます。

投資とは、頑張っている企業を資金面でバックアップし、社会全体の成長を応援することになるんです。

初心者の方が安全に始めるなら、国が用意した税制優遇制度である「新NISA」や「iDeCo」を活用するのが賢い選択です。

具体的な手順は以下の通りです。

  • ネット証券で口座を開設する:手数料が安く、自宅から手続きできるネット証券を選びます。
  • 投資信託を選ぶ:1つの企業に集中するのではなく、世界中の多くの企業に分散して投資する「全世界株式」や「全米株式」のインデックスファンドを選びます。
  • 少額から積立設定をする:最初は毎月5,000円〜1万円など、生活に支障のない金額から始めます。

一度設定してしまえば、あとは毎月自動的にお金が積み立てられていきます。

毎月一定額をコツコツ買い続ける「積立投資」は、買うタイミングを悩む必要がありません。

長期的な視点で見れば、世界経済の成長とともに資産が育っていく可能性が高くなります。

自分のお金を眠らせておくのではなく、社会を良くする事業に参画させるツールとして、新NISAやiDeCoを上手に取り入れてみてください。

お金の流れを整えて豊かに暮らすために

ここまで、お金が持つ循環の役割と、具体的な整え方についてお話ししてきました。

お金の仕組みや社会との関わりを知ると、「自分のお金をどう扱うか」という軸がハッキリしてきます。

自分の手元だけに閉じ込めるのではなく、整った形で世の中に巡らせていく。

この感覚を持つことが、結果として自分自身の生活や心を一番豊かにしてくれます。

「知識がないから不安」「自分には難しそう」と思う必要はありません。

今日からできる小さな行動はたくさんあります。

まずはスマホのプランを見直してみる、あるいはネット証券の口座開設について調べてみる。

そんな一歩から始めてみてください。

僕もたくさんの試行錯誤を重ねてきましたが、正しい手順で1つずつ行動していけば、家計は着実に整っていきます。

最初から完璧を目指さなくても大丈夫です。

何とかなるし、僕たちはいつでも何とかできます。

あなたのペースで、少しずつ前へ進んでいきましょう。

応援しています。

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