Fulfullコラム

お金を払う=投票!? あなたの消費が世の中を変える|今さら聞けないお金の授業 #4

2024.12.06


消費者の選択は選挙での投票とまったく同じです

私たちが日常で何気なく行っている「買い物」。

実はこれ、選挙の投票と同じくらい大きな意味を持っていることをご存知でしょうか?

例えば、選挙では有権者が「この人に街を良くしてほしい」と願いを込めて一票を投じますよね。

その結果として政治家が選ばれ、私たちの暮らす社会の仕組みが作られていきます。

実はお金を使うという行為も、これと全く同じ構造なのです。

コンビニで1本のお茶を買うとき。

スーパーで日の晩ごはんの食材を選ぶとき。

あるいは、休日に近くのカフェでコーヒーを飲むとき。

私たちは無意識のうちに「この商品やお店を存続させてほしい」という意思表示をしています。

あなたが支払った100円や1,000円は、巡り巡ってその企業の売り上げになります。

働いている人の給料になり、新しい商品開発の資金になるわけです。

つまり、お金を払うということは「あなたのお店や商品を支持します」という一票を投じていることに他なりません。

世の中にあるサービスや商品は、私たちの消費行動という投票によって存続するかどうかが決まっています。

お客様に選ばれ続けたお店は残り、選ばれなくなったお店は姿を消していきます。

僕たちの毎日の財布のひもが、実は街の風景や社会の未来を形作っているのです。

「安さ重視」の買い物はダメなのか?
という疑問

こういう話をすると、よくこんな質問をいただきます。

「物価も上がっているのに、応援なんて考える余裕はありません。」

「安いものばかり買ってしまう自分は、良くないお金の使い方をしているのでしょうか?」

僕は、決してそんなことはないと考えています。

安さを基準に商品を選ぶことも、立派な意思表示の一つだからです。

「この価格でこの品質を提供してくれる努力を支持します」という立派な投票になります。

家計を守るために無駄な出費を抑えるのは、生活を営む上でとても大切な技術です。

自分や家族の生活が成り立っていなければ、他者や社会を応援することなんてできませんよね。

大切なのは、安さだけを理由に妥協して買うことではありません。

「なぜこの商品はこんなに安いのだろう?」と一瞬だけ背景に思いを巡らせてみることです。

企業が効率化を突き詰めた結果の安さなのか。

それとも誰かが無理をして作られた安さなのか。

ほんの少し想像してみるだけで構いません。

自分の大切なお金をどこに投じるか。

その理由を自分なりに納得できているなら、安さを選ぶ買い物も何ら恥じることはないのです。

「高いものを買わなければいけない」という思い込みは捨てることをおすすめします。

新NISAや投資信託も「未来への大きな投票」

お金を払う投票は、普段の買い物だけに留まりません。

新NISAやiDeCoなどを活用した「資産運用」も、まさに強力な投票行動です。

資産運用と聞くと「お金を増やすためのテクニック」と思われがちかもしれません。

ですが、本質は「素晴らしい取り組みをしている企業にお金を託すこと」なのです。

例えば、世界中の企業に投資する「投資信託」を毎月積み立てで購入しているとしましょう。

これは、世界中で新しい価値を生み出そうとしている人たちの背中を押す行為になります。

「画期的な薬を開発している製薬会社」

「環境に優しいエネルギーを作っている企業」

「便利なツールを作って生活を豊かにしているIT企業」

そうした企業にあなたのお金が届き、事業の成長に使われていきます。

そして企業が成長して成果を上げたら、リターンとしてあなたの手元にお金が戻ってきます。

自分のお金が増えるだけでなく、社会全体が便利で豊かになっていく。

投資とは、自分と社会の双方を豊かにするための理想的な「未来への投票」なのです。

難しい経済の知識がなくても、優れた仕組みを使えば誰もがこの循環に参加できます。

毎月1,000円からでも構いません。

自分の未来と社会の未来を同時に応援できる手段として、積立投資を活用してみる価値は十分にあります。

今日からできる「意思あるお金の使い方」3つの手順

では、具体的に今日からどのような行動をとれば良いのでしょうか?

お金の使い方に納得感を持ち、心地よい暮らしを作るための3つの手順をお伝えします。

特別な知識は不要ですので、できることから試してみてください。

  • 手順1:毎月の固定費を見直して「不要な投票」を止める
  • 手順2:週に1回だけ「応援したいお店」で買い物をしてみる
  • 手順3:毎月少額からでも「投資信託」の積立を始めてみる

まずは、1つ目の「固定費の見直し」です。

使っていないサブスクリプションや、何となく払い続けている毎月の固定費はありませんか?

利用していないサービスにお金を払い続けるのは、望んでいない相手に自動で投票し続けているようなものです。

解約して浮いたお金を、本当に自分が価値を感じるものへ回しましょう。

2つ目は、日常のちょっとした買い物に「意思」を入れることです。

毎日の買い物をすべてこだわる必要はありません。

「このパン屋さんの職人さんが好きだから、週末はここで買おう」

「このメーカーの姿勢が好きだから、こっちの洗剤を選ぼう」

週に一度だけでも構いません。

「好き」や「共感」でお金を使ってみると、買い物の満足感が驚くほど高まります。

最後は、新NISAなどを利用した「未来への自動投票」の設定です。

一度積立の設定をしてしまえば、毎月自動的に世界中の優良企業へ投票が行われます。

家計に無理のない範囲で、月々数千円からでも十分です。

「自分のお金がどこかで社会の役に立っている」という感覚は、日々の生活に確かな安心感をもたらしてくれます。

お金の使い方を変えると、生き方と家計が楽になる

自分の中で意思を持ってお金を使うようになると、不思議と無駄遣いが減っていきます。

多くの無駄遣いは、ストレスや退屈を紛らわせるための「なんとなく消費」だからです。

自分が何に価値を感じ、どこに投票したいのかが明確になると、自分基準轴で物事を選べるようになります。

他人の目や流行に振り回されることがなくなるため、自然と出ていくお金が手元に残るようになります。

「これだけのお金を、自分が納得できる場所に使えた」という感覚は、自己肯定感にも繋がります。

お金を使うたびに後悔するのではなく、爽やかな充足感が残るようになるのです。

僕自身、これまで多くの方のお金の相談に乗ってきました。

最初は「将来が不安で仕方ない」とおっしゃっていた方が、お金の役割を理解し、自分の意思で使い始めると顔つきが変わっていきます。

「自分の家計は自分の意思でコントロールできる」という実感が湧いてくるからです。

僕がよく口にする「何とかなる、何とかする」という言葉があります。

この根底にあるのは、根拠のない楽天主義ではありません。

「自分が選んだお金の使い方をしてきた」という小さな行動の積み重ねが、揺るぎない自信に変化していくのです。

自分のお金に「役割」を与えていきましょう

お金は、ただ持っているだけでは紙と金属の塊に過ぎません。

誰かに支払ったり、どこかに投じたりして初めてその真価を発揮します。

お金は単なる決済の道具ではなく、あなたの考えや生き方を表現するための大切なツールなのです。

100%完璧な買い物をする必要はありません。

疲れている日は、手近な便利さに頼ったって良いのです。

大事なのは「自分のお金にどんな役割を持たせるか」を、自分で決める意識を持つことです。

あなたが今日支払うそのお金は、巡り巡って必ずどこかの誰かを支え、社会を動かしています。

自分の生活を守りながら、少しだけ未来が良くなる方向へ一票を投じてみる。

その小さな選択の積み重ねが、あなたの暮らしをより豊かで心地よいものに変えていくはずです。

焦る必要はまったくありません。

できるところから、一歩ずつ進めていきましょう。

自分の手で納得のいく選択を重ねていくあなたを、僕はいつも応援しています。

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