今日は電子マネーと子どもについてお話をしていきたいと思います。
「電子マネーでお小遣いをあげるのはどうなのかな?」
「今の時代だったら、電子マネーとかクレジットカードは普通だよね?」
このあたりを、僕の考えを織り交ぜながら、皆さんに参考にしていただければと思っています。
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電子マネーとは?
そもそも「電子マネー」と聞いて、あなたは答えられますか?
電子マネーといってもいろんな種類があります。
一般的な定義としては「専用のカードやスマートフォンのアプリにお金をチャージして決済を行う、電子化したお金」のことです。
電子マネーの種類3つ
電子マネーの中でも種類が3種類あります。
・プリペイド型
・ポストペイ型
・デビット型
それぞれについて簡単に説明します。
一つ目は<プリペイド型>
事前にアプリ、そしてICカードに現金をチャージするっていう支払い方法です。
事前にチャージした分しか使用できない点は注意です。
二つ目は<ポストペイ型>
ポストペイ型は後払い型です。クレジットカードと電子マネーを連携させて支払う方法です。
支払った代金は、後日クレジットカード側から請求される。ほぼクレジットカードみたいな使い方になります。
三つ目は<デビット型>
即時支払いが行われるタイプです。
電子マネーを決済した後に、銀行口座から支払った金額が自動で引き落とされる仕組みです。電子マネーと銀行口座が連携してるイメージです。
電子マネーとクレジットカードの違い
電子マネーとクレジットカードは見た目は同じカードであり、一見見分けがつかないのが現実です。
お子様から、「電子マネーとクレジットカードって何が違うの?」と聞かれたら、そんなときにどう答えますか?
電子マネーとクレジットカードの違いはこの3つです。
・支払い方法
・年齢制限
・認証方法
一つ目の違いは、支払い方法です。
電子マネーは、「プリペイド型、ポストペイ型、デビット型」…この3種類の支払い方法があるのに対して、
クレジットカードは、一度クレジットカード会社が代わりに支払ってくれる仕組みです。1ヶ月代わりに支払ってくれた分を後日まとめて支払う、後払いです。
2つ目の違いは、年齢制限です。
クレジットカードを使えるのは18歳から、発行には審査が必要です。
電子マネーには審査がありません。
3つ目の違いは、認証方法です。
クレジットカード決済をするときには、サインを書いたり、暗証番号を入れたりする必要がありますよね。
電子マネーでは、決済認証に手間がかかりません。
・・・
この3つを覚えておけば、お子さんに電子マネーとクレジットカードの説明ができると思います。
電子マネーのメリット
電子マネーのメリットは次のとおりです。
・スピーディーに買い物ができる
・現金を持って持ち歩く手間が省ける
・おつりの受け渡しが不要
一番のメリットは「スピーディーに買い物ができる」点です。
僕が電子マネーを一番最初に使ったなって思うのはSuicaです。
電車の乗り継ぎをするための切符を買う。この「切符を買う」という行為は面倒くさいですよね。
その面倒くさい行為を省略してくれたのがSuicaです。
Suicaっていつ誕生したかご存知ですか?
それは、2001年でした。東京を皮切りに全国に広がりました。
電車・バスでの利用に加えて、最近では、スーパー・自販機・コンビニとか...電子マネーは、今やもうどこでも使えるような状態になってますよね。
「現金に直接触れないので衛生的」
「コロナの感染のリスクを下げられる」
コロナウイルス対策として、キャッシュレス化がどんどん加速してきたと言われてます。
なので、日常的に電子マネーを使う人も増えているのかなと思います。
電子マネーのデメリット
続いて、電子マネーのデメリットです。
僕は大きく2つあると思います。
・お金の見えない化
・お金には限りがないと思ってしまう
1つ目に「お金の見えない化」という問題があります。
電子マネーによっていくら使ったか、お金が減ってるっていう感覚がちょっと体感しにくいというのがデメリットです。
加えて2つ目に、オートチャージの機能です。
「残高が500円以下になったら、勝手に1000円チャージされる」そういう仕組みにしてしまうと、子ども達は「お金には限りがない」と錯覚してしまうかもしれません。
いつから子供に電子マネーを使わせる?
いつから子供に電子マネーを使わせるのか?
僕の結論としては、子どもの生活に「電子マネーが必要だ」と判断したら、そのときがタイミングだと思います。
まずは一緒に使ってみよう!
まずは、親子で出かけるときに子どもSuicaを持たせて、一緒に使う事がおすすめです。
電子マネーの仕組みを、実際に使いながら説明します。
「さっきチャージした1000円、いまピッって言ったから180円引かれたよ」
「残りいくらだよ」
こんな感じで、お話をしていくといいですよね。
そういったところから、子供のお金教育というのは始まります。
子に合ったルール決め
電子マネーを使うときのルールを親子で設定しておくことは大切だと思います。
電子マネーを利用するときには、
「コンビニでピッとやってお菓子を買っちゃ駄目だよ」
「交通費のみだよ、ただジュースだけは買っていいよ」
こんな所からはじめてみるのがいいでしょう。
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「お金は決められた額のなかで使う」という感覚は非常に大事だと思います。
プリペイド式にして親子で使用の履歴を確認をすることで、
「もともと2000円入れていたのが、残り400円だね」
「こことここで使ったね」
「往復すると幾らかかるんだね」
というように、子ども達は「お金は使うと減る」っていう感覚を実感できるようになるはずです。
使ったあと、お父さんお母さんが一緒に確認してあげるっていうのがいいと思います。
お小遣い帳にメモをして、計算、1ヶ月にいくらぐらいかかるのかを計算する。子ども達と一緒にやるといいですよね。
わが子を信じて持たせてみる!
一定程度の練習をして、親子でいっぱい話し合ったら、一回これを一ヶ月やってみましょう。
「1回あたりの限度額」
「月々の限度額」
決めてやってみると、ちょっと駄目だね、足りなかったね、逆に多かったね、とか出てくると思います。
そうなったときに、どんどんどんどんブラッシュアップして
改善していくっていうのが大事かなと思います。
・・・
今日ずっと電子マネーの話をしてきましたが、
電子マネーだけを使ってください、っていうお話ではないのでご注意ください。
ただ、電子マネーを使うときにも、「現金と同じお金を持ってるんだよ」という意識をすることにつながるはずです。
「電子マネーも、現金と同じように大事なんだよ」
「ピットやって無限にチャージされる、魔法のカードじゃないからね」
家族で一緒に考えていけるといいですね。
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・・・
最後におまけです。
最近、「生まれてから一度も電子マネーを使ったことない」という大人に会ったんですね。
僕よりも年齢が上の方で、しかもお金のプロ!うちの税理士さんですね。
びっくりしました。
「ぼく電子マネー1回も使ったことないんですよね、なんか怖くて…」
電子マネーの仕組みを知ってるんですけど、使ったことないっていう驚いたエピソードでした。
今後は、電子マネーのような現金じゃない部分は、確実に増えていきます。
なので、ご家庭ではもう積極的に、
「電子マネーやっていこう」
「財布にお金が入ってなくてもいいじゃない」
っていうぐらいの世の中になってくるんじゃないかなと思います。
なるべく、世の中の流れに乗れるような子どもに育てていきたいな、
僕自身、そう思っています。
では。