Fulfullコラム

生成AIの用語、つまずく言葉だけ。お金のプロが訳します

2026.09.17


AIに話しかけて、返ってきた文章を読む。

「速いほうのモデルで下書きして、仕上げだけ賢いほうにしよう」
「長い資料を何度も貼ると、使える量をすぐ使い切るな」

そんなふうに、画面の説明や人の話が、ふつうに分かる。

生成AIの用語を調べる人が本当にほしいのは、用語の定義より、この「話が分かる状態」だと思います。

ところが、用語集を開くと、こう並んでいます。

LLM。
パラメータ。
ファインチューニング。

「……で、私はどれを知っていればいいの?」

この記事の結論

生成AIの用語、最初に何を覚えればいいのか?

全部を覚える必要はありません。AIを使い始めた人が実際につまずくのは、「モデル」「トークン」「Claude と Claude Code の違い」「スキル」など、10個ほどの言葉です。「あ、あれのことか」と分かれば、先に進めます。

  • AIの言葉は、使い始めの人がぶつかる順に並べた
  • 発信・副業の言葉は、SNSやnoteで出てくるものだけ
  • お金の言葉は、副業で1件目が売れる前に知っておきたいもの
  • 分からない言葉が出たら、戻ってくる場所として使う

この記事の内容読むのに約5分

  1. 1.生成AIの用語集は、「作る人」の言葉で書かれている
  2. 2.言葉で止まると、起きること
  3. 3.止まるのは、だいたいこの10個
  4. 4.発信・副業で出てくる言葉
  5. 5.1件目が売れる前に、知っておきたいお金の言葉
  6. 6.お金の言葉を訳してきたやり方で、AIの言葉も訳した
  7. 7.分からない言葉が出たら、ここに戻る

生成AIの用語集は、「作る人」の言葉で書かれている

多くの用語集は、AIを作る側や、会社で導入を決める側の目線で書かれています。

言葉としては正しい。
でも、これからAIを使い始める人が最初にぶつかる言葉とは、ずれていることが多いんです。

実際にAIを使い始めた方と面談したとき、止まったのは、こういう言葉でした。

「Claude と Claude Code って、違うんでしょ?」
「トークンって、何?」
「モデルの切り替えって、どういうこと?」

原因は、用語が難しいことより、「使い始めの人がどこで止まるか」から並べた用語集が少ないことです。

そのままにすると、何が起きるのか。

言葉で止まると、起きること

  • 画面の選択肢の意味が分からず、とりあえず初期設定のまま使う
  • 説明動画の途中で分からない言葉が出て、そこで見るのをやめる
  • 「自分には向いていない」と思って、AIを閉じる

どれも、能力の問題ではありません。
言葉の意味をひとこと知っていれば、そのまま進めた場面です。

なので、ここでは使い始めの人がぶつかる順に、ひとことで訳しました。

止まるのは、だいたいこの10個

一軍・二軍のモデルと、トークン
一軍・二軍のモデルと、トークン
言葉ひとことで言うと
生成AI文章や画像を、新しく作ってくれるAI。「検索」とは違い、それらしい文章を作る
チャットAI話しかけると文章で返してくれるAI。ChatGPT、Claude、Gemini など
プロンプトAIへの「お願いの文章」。長さより、場面と条件を書くほうが効く
LLMChatGPTやClaudeの中身の呼び方。名前だけ知っていれば、使うのに困らない
モデルAIの中にいる、頭のよさの違う種類(Claudeなら Opus・Sonnet・Haiku など)。賢いほうは使える量が少ない。下書きは軽いほうで足りる
トークンAIが読み書きした文章の量を数える単位。1回に読める量にも、プランで使える量にも上限がある
Claude と Claude CodeClaude は話すAI。Claude Code は、作業を任せるための別の入口。最初は Claude だけで十分
スキル作業の手順をファイルにして、AIに読み込ませておく仕組み(Claudeの機能の名前)。ゲームの「技」のイメージ
ハルシネーションAIが、それらしい間違いを自信ありげに言うこと。制度やお金の数字は、必ず公式で確かめる
AIエージェント話すだけでなく、手順を踏んで作業までするAI。任せる範囲は、自分で決める
RAG手元の資料を探して、その中身を答えに使う仕組み。会社の資料で答えさせたいときに出てくる

賢いモデルと軽いモデルの使い分けは、こちらの記事にくわしく書いています。

Claudeのモデルの選び方。Opus・Sonnet・Haikuの使い分けあわせて読みたいClaudeのモデルの選び方。Opus・Sonnet・Haikuの使い分け価格も得意分野も違うモデルがあり、上と下では単価が10倍ちがいます。公式がすすめる決め方と、仕事ごとのあてはめ方をまとめました。記事を読む →

ひとつだけ、強調させてください。

AIは、事実を間違えます。
特に制度や金額は、それらしく間違えます。
お金のプロとして、ここだけは毎回確かめてほしいです。

発信・副業で出てくる言葉

AIで発信や副業を始めると、今度はこういう言葉が出てきます。

言葉ひとことで言うと
LP(ランディングページ)商品や案内のための、1枚だけのWebページ
アフィリエイト(紹介)人に紹介して、その人が買ったら紹介料が入る仕組み
有料記事noteなどで、途中から先を有料にした記事
フック(書き出し)最初の1〜2行。ここで読むかどうかが決まる
予約投稿日時を決めておいて、自動で公開する機能
保存数あとで読もうと保存された数。「役に立った」の目安

そして、1件目が売れたとたんに出てくるのが、お金の言葉です。

1件目が売れる前に、知っておきたいお金の言葉

副業で1件目が売れる前に、知っておきたい言葉です。

副業のお金の言葉(利益・20万円・住民税)
副業のお金の言葉(利益・20万円・住民税)
言葉ひとことで言うと
雑所得noteの売上などから経費を引いた、給与以外のもうけの税金上の区分のひとつ。規模などによっては事業所得になることもある
経費その収入を得るためにかかったお金。利益は、売上から経費を引いた額
20万円給与が1か所で年末調整を受けている会社員なら、給与以外の利益の合計が年20万円以下のとき、所得税の確定申告は不要という目安。住民税の申告は別に必要
確定申告1年間の所得を自分で計算して、税務署に申告すること
普通徴収(自分で納付)給与以外の所得(noteの売上など)にかかる住民税を、給与天引きにせず自分で払う方法。アルバイトなど給与の副業は選べない
特別徴収住民税を給与から天引きしてもらう方法

※税金の扱いは、個別の状況で変わります。くわしくは税務署や税理士さんに確かめてください。

受け取る前に何を確かめるかは、こちらに順番にまとめています。

AI副業、初心者が最初に決めるのは「どこでお金にするか」あわせて読みたいAI副業、初心者が最初に決めるのは「どこでお金にするか」使うAIより先に、どこでお金を受け取るかを決める。4つの道と、受け取る前に確かめたい税金のことまで。記事を読む →

お金の言葉を訳してきたやり方で、AIの言葉も訳した

僕は、お金の相談を2,000件以上受けてきた、お金のプロです。
お金の言葉を「その人の言葉」に置き換えて渡すのが、ずっと仕事でした。

AIの言葉も、同じやり方で訳しています。

この一覧は、AIを使い始めた方との面談で、実際に話が止まった言葉から作りました。
ここにある言い方は、たとえ話を変えながら、相手が「そういう意味なんだ」と言ってくれた言い方です。

森川満章

賢いモデルと軽いモデルを「一軍と二軍」にたとえて話したら、トークンの意味まで一気に伝わったことがあって。

「使える量に上限がある」と分かると、なぜ使い分けるのかがすっと分かるんですよね。

言葉は、定義より「何に困るか」とセットで覚えるほうが早いと思っています。

分からない言葉が出たら、ここに戻る

冒頭の「話が分かる状態」は、全部の用語を覚えたから来るものではありません。
止まった言葉を、そのつど1つずつ片づけていくと、いつの間にかそうなっています。

この記事は、分からない言葉が出てきたときに戻ってくる場所として使ってください。

止まった言葉を1つ片づけるたびに、画面の向こうの話が、少しずつ自分の話になっていきます。

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