「仮想通貨って、結局なにがどうなってるの?」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
2017年、2021年のバブルを経て一度は下火になったと思われたこの市場。
ですが、2025年の今、再び“静かな熱狂”が訪れています。
今回は、暗号資産(旧・仮想通貨)の「基礎編」として、その成り立ちから最新動向、そして注意すべきポイントまでをわかりやすく整理しました。
投資経験がない方でも安心して読める内容です。
早速みていきましょう!
暗号資産とは?ETF承認で広がる可能性

ニュースで「ビットコイン最高値更新」「ETF承認」といった言葉を耳にする機会が増えましたよね。
ETF(上場投資信託)とは、株式のように証券会社の口座から売買できる投資信託のこと。
つまり、「証券口座でビットコインを取引できるようになった」という大きな出来事なんです。
これまでは仮想通貨取引所でウォレットを作って…と、初心者にはハードルが高いものでした。
しかしETFが承認されたことで、金融の“表舞台”にビットコインが立ったとも言えるでしょう。
つまり、ビットコインが「怪しい投機商品」から「正式な資産クラス」へと昇格した瞬間だったのです。
ここから本格的に、暗号資産の世界を見ていきましょう。
暗号資産の歴史をざっくり振り返る

暗号資産(旧・仮想通貨)は、英語で“Crypto Currency”。
暗号(Crypto)+通貨(Currency)という言葉の通り、暗号技術を用いたデジタルマネーです。
ただし今は「通貨」というより「資産(Asset)」としての側面が強くなっています。代表的なのは次の3つです。
- ビットコイン:デジタルの金(価値を守る資産)
- イーサリアム:契約の自動化を実現するスマートコントラクト
- リップル:世界中の送金を革新するシステム
これらのコインは、単なる値上がりを狙う対象ではなく、“テクノロジーそのものに投資する”時代を象徴しています。
その始まりは2008年のリーマンショック。
「国が管理するお金は本当に安全なのか?」という疑問から、ナカモトサトシという謎の人物がビットコインを発表しました。
中央銀行を通さず、世界中の人々が直接お金をやり取りできる――そんな理想から生まれたのが暗号資産です。
2017年のブームでは、いわゆる“送り人”が続出。
一方で、2018年にはバブル崩壊を迎え、取引所閉鎖や詐欺被害も相次ぎました。
それでも世界の金融機関が再び参入し、「一過性ではない」と評価され始めたことで、今日の“クリプトアセット”という新しい金融分野へと進化しています。
2025年の今。暗号資産はどうなっている?

2025年現在、暗号資産は「実用化フェーズ」に入っています。
- ビットコイン:ETFを通じて、資産運用の選択肢として定着
- イーサリアム:AIやNFT、アプリケーション開発の基盤に
- 政治の動き:日本でも高市政権のもと、Web3推進政策が進行中
つまり、今は「第二次ゴールドラッシュ」ならぬ“クリプトラッシュ”の時代。
ただし昔のように勢いだけで勝負するのではなく、「知識と選択」が問われる時代に変わりつつあります。
次に、その判断に欠かせないメリットとデメリットを整理していきましょう。
暗号資産のメリットとデメリット

メリット
- 24時間365日取引可能:世界中どこからでもアクセスできる
- 国境を超える資産:特定の国や銀行に依存しない
- 少額から始められる:100円単位での投資も可能
デメリット
- 価格変動が激しい:1日で10%以上動くことも
- 税金が複雑:利益は雑所得扱いで、最大55%の課税があり得る
- ハッキングや詐欺リスク:自己管理が求められる
特に税金面は注意が必要です。
たとえば、年収600万円の会社員が暗号資産で100万円の利益を得た場合、合計700万円が課税対象になります。
所得税と住民税を合わせると約30%が税金として引かれることも。
利益が大きいほど税率が上がる仕組みなので、思わぬ“税の壁”には気をつけましょう。
初心者が気をつけるポイント

これから始める方に、特に注意してほしいのが次の3つです。
- SNSで話題のコインには飛びつかない
「このコインが熱い!」という投稿が出る頃には、すでに高値の可能性が高いです。
ブームの波に乗る前に、一歩引いて全体を見ましょう。 - 国内の登録業者を利用する
暗号資産はまだ発展途上。信頼できる国内取引所を選ぶことで、トラブルを防げます。 - ウォレットは自分で管理する
取引所任せにせず、秘密鍵を自分で保管しましょう。
実際、僕自身も海外取引所に預けていた草コインが、突然サイトごと消えた経験があります。
儲け話よりも、「仕組みを理解する」ことが先決です。
最後にひとこと。
暗号資産は、もう“怪しいギャンブル”ではありません。
けれども“確実に儲かる”ものでもない。
その中間にある、夢と現実の両方を持つ新しい金融の形だと思っています。
「知っている人が得をして、知らない人が怖がる世界」——
だからこそ、まずは知ることが一歩目です。
一緒に、未来のお金のかたちを学んでいきましょう。