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国債と債券の基礎|「減らさない工夫」が資産形成のカギ

2025.10.18


株やFXのように派手な値動きはないけれど、「国債」や「債券」は資産づくりの土台を支える“縁の下の力持ち”です。

投資というと「どう増やすか」に目がいきがちですが、本当に大事なのは「どう減らさないか」。

今回は、長く安心して資産を育てていくための“守りの投資”について、できるだけやさしく解説していきます。

早速みていきましょう!


息子たちの誕生日に感じた「お金を学ぶ意味」

10月は私にとって特別な月です。

長男と母が同じ誕生日、そして次男のソラくんもそのすぐ後に5歳を迎えます。

運動会や誕生日の準備に追われながらも、あらためて「何のためにお金を増やしたいのか」を考える機会になりました。

私が投資を始めたきっかけも、実は“子どもたちのため”でした。

副業禁止の会社員時代、働き方を変えられない中でできることが「投資」だったんです。

だから今でも、「お金の勉強を家族にどう伝えていくか」というテーマはずっと大切にしています。

11月には商工会議所さんと一緒に「キッズマネースクール」という親子イベントも開催予定です。

お買い物ごっこを通じて“お金の大切さ”を学ぶ内容で、今年で3回目になります。

お金に強いお父さん・お母さんが増えることこそ、未来の日本の力になると信じています。


国債・債券ってそもそも何?

「国債」とは、国が発行する“借金の証明書”のようなもの。

あなたがお金を国に貸して、その代わりに利息を受け取る仕組みです。

一方の「債券」は、国債だけでなく、企業や自治体が発行する“お金を借りるための証明書”を広く指します。

つまり、国や企業にお金を貸して利息をもらう。それが債券投資の基本です。

  • 国債:国にお金を貸す(最も安全性が高い)
  • 社債:企業にお金を貸す(ややリスクがあるが利息が高め)

たとえば友達にお金を貸すとき、信頼できる人なら安心して貸せますよね。

でも少し不安な友達なら「利息つけてね」と言いたくなる。

国債と社債の違いも、これと同じようなものです。


メリットとデメリット

メリット①:安定した値動き

株やFXは1日で何%も動くことがありますが、国債や債券は価格が大きく変わりにくい。

大きく増えることはなくても、大きく減ることも少ない。まさに“ブレーキ”の役割を果たします。

メリット②:定期的な利息がもらえる

国債や債券には「クーポン」と呼ばれる利息がつきます。

たとえば満期まで持てば、毎年一定額の利息がもらえる。

銀行預金より少し高めの金利で、家計に安心感を与えてくれます。

メリット③:資産全体の安定化

債券は“守りの資産”として、株や投資信託と組み合わせることで全体のバランスを取ります。

サッカーでいえば、攻めのフォワード(株やFX)を支えるディフェンスのような存在です。


デメリット①:リターンが低い

日本国債の利回りは年数%程度。

100万円投資しても年間で数千円~数万円の世界です。

「増やす」というより「守る」ための資産と考えましょう。

デメリット②:インフレに弱い

たとえば利息が年2%でも、物価が年3%上がれば実質的には“マイナス1%”。

10年前100円だったツナマヨおにぎりが、今や160円。

これが“インフレ”の現実です。

だからこそ、国債だけでなく株や投資信託なども組み合わせる必要があります。

デメリット③:途中で売ると損をすることも

国債は基本的に「満期まで保有」が前提。

途中で売却すると、金利の変動次第では損をすることも。

生活防衛資金は別で確保しておくことが大切です。


国債・債券は「お金を貸して利息をもらう」投資

Step up

国債や社債が向いているのは――

  • 預金より増やしたいけど、株は怖い
  • 教育資金や老後資金を安定的に育てたい
  • 投資初心者で、まずは“減らさない投資”を体験したい

という方です。

始めるのは意外と簡単。

ネット証券で口座を開き、**個人向け国債(変動10年)**などを1万円から購入できます。

まずは少額で試し、「どんな仕組みで動くのか」を体感してみるのがいいでしょう。


まとめ|守りがあるから、攻められる

国債・債券投資をひとことで言えば、

「お金を貸して利息をもらう、守りの投資」

株やFXのような派手さはないけれど、この“守り”があるからこそ、攻めの投資にも安心して挑めます。

私自身も最初は「地味だな」と思っていましたが、ポートフォリオに組み込んでみると、資産全体が落ち着くのを実感しています。

もしあなたが「投資は怖い」「減らしたくない」と思っているなら、

まずはこの“守りの仕組み”を理解することが、最初の一歩になるはずです。

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