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投資信託の基礎編|初心者が最初に知っておきたいこと

2025.10.14


「投資信託」という言葉、よく耳にするけれど実際はよく分からない…

そんな方も多いのではないでしょうか。

銀行や証券会社に勧められて何となく始めた、という声もよく聞きます。

でも中身を理解しないまま運用を続けるのは不安ですよね。

この記事では、投資信託の仕組みからメリット・デメリット、失敗しやすいポイントまで、初心者の方に寄り添って分かりやすく解説していきます。


投資信託とは?

投資信託とは「みんなのお金を集めて、プロが運用してくれる仕組み」のことです。

たとえば町内会で旅行に行くとき、ひとりひとりが電車で行けば費用も手間もかかります。

それでも、みんなでお金を出し合ってバスをチャーターすれば効率よく移動できますよね。

投資信託も同じ発想で、ひとりでは買いにくい海外株や債券、不動産などを、

まとまった資金で購入・運用することができるのです。

つまり「少額から始められる」「自動的に分散投資ができる」「プロに任せられる」という3つが大きな特徴になります。


投資信託のメリットとデメリット

メリット

  1. 少額から始められる
     100円や1,000円といった金額から投資できるので、学生や主婦でも気軽にスタートできます。
  2. 分散投資ができる
     1つの投資信託を買うだけで、数百社の株や債券に分散投資でき、リスクを抑えられます。
  3. プロに任せられる
     企業分析やチャートの勉強をしなくても、専門家が運用してくれます。
  4. 自動で積立できる
     毎月コツコツ積み立てていけば、長期的な資産形成に役立ちます。

実際に、毎月5,000円ずつ積み立てていた方が、数年で資産が倍近くに増えた例もあります。続ける力さえあれば誰でも取り組めるのが投資信託の魅力です。

デメリット

一方で、気をつけたい点もあります。

  1. 元本保証がない
     投資なので、最初に預けたお金より減ってしまう可能性はゼロではありません。
  2. 手数料がかかる
     販売手数料や信託報酬などのコストがあります。商品によって差が大きいため、注意が必要です。
  3. 商品選びが難しい
     数百〜数千種類の中から選ぶ必要があり、銀行や証券会社に勧められるまま買ってしまうと「手数料が高い商品を掴んでしまった」というケースも少なくありません。

「知らないと損する、知っていると得をする」——それが投資信託なのです。


投資信託と他の投資商品の違い

Step up

初心者の方は「株やFXとどう違うの?」という疑問を持ちやすいですよね。ここでシンプルに整理してみましょう。

  • 株式投資
     特定の1社に投資するので、値動きが大きい。うまくいけば大きな利益を得られる一方で、企業分析や情報収集の力が必要です。
  • FX(外国為替証拠金取引)
     通貨の値動きを利用して利益を狙う方法。レバレッジをかけることで大きく儲かる可能性もありますが、その分リスクも高く、短期的な売買に向いています。
  • 投資信託
     プロに運用を任せつつ、多くの企業や資産に分散投資できます。初心者でも少額から始めやすく、長期的な資産形成に向いています。

👉 まとめると、株やFXは「自分で積極的に判断して短期的に利益を狙う」スタイル。投資信託は「プロに任せて、コツコツ長期で資産を育てる」スタイル。自分の性格やライフスタイルに合わせて選ぶのが大切です。


失敗しやすいポイント

投資信託には大きく分けて インデックス型アクティブ型 の2種類があります。

  • インデックス型
     日経平均やS&P500といった市場全体に連動する商品。手数料が安く、長期投資に向いています。
  • アクティブ型
     プロが市場分析を行い、平均を上回る成果を目指す商品。手数料は高いですが、当たればリターンも大きいです。

初心者が陥りやすい失敗は次の通りです。

  1. 短期で結果を求める
     1年で成果が出ないからとやめてしまうのはもったいない。投資信託は5年、10年と長期で育てていくものです。
  2. 手数料を見ない
     運用成績が良くても、手数料が高ければ利益は残りません。
  3. 流行りで選んでしまう
     テーマ型や流行の国に飛びつくと失敗しやすいです。市場はブームに左右されるため、長期・分散・積立の基本を守ることが大切です。

初心者が選ぶならどんな商品?

はじめの一歩

「投資信託がいいのは分かったけど、結局どの商品を選べばいいの?」と思う方も多いでしょう。

初心者におすすめされるのは、長期・低コスト・シンプル この3つを満たす商品です。

  • 長期:10年、20年と時間をかけて資産を育てられるもの
  • 低コスト:信託報酬(運用にかかる手数料)が安いもの
  • シンプル:全世界株式やS&P500など、市場全体を捉えるインデックス型

この条件に当てはまる商品は「積立投資との相性」がよく、少額からでも将来の資産形成につながります。流行りやテーマ型のファンドよりも、まずはこうした基本に忠実な商品を選ぶことが安心です。


まとめ

投資信託の基礎を振り返ると——

  • 仕組み:みんなのお金を集めてプロが運用する
  • メリット:少額・分散・プロに任せられる・積立できる
  • デメリット:元本保証がない・手数料がかかる・商品選びが難しい
  • 他の投資との違い:株やFXよりも初心者にやさしく、長期向き
  • 初心者におすすめ:長期・低コスト・シンプルなインデックス型

焦らず長期でコツコツと続けること。これが投資信託で成功する一番のポイントです。

投資信託は、投資の入り口としてもっとも手軽で続けやすい商品です。

ただし「よく分からないまま始める」と損をする可能性もあります。

理解を深めながら、安心して一歩を踏み出していただければと思います。

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