「お金をもっと増やしたい」
「持ってるお金は減らしたくない」
──投資や家計を管理するとき、数字ばかりを追いかけて疲れてしまった経験はありませんか?
実は私自身も、数字に縛られて心がすり減った時期がありました。
そこで学んだのは、数字は目的ではなく“体温計”にすぎないということ。
大切なのは、数字を使って「心の豊かさ」を守ることでした。
この記事では、数字に縛られすぎるリスクと回避法、心の豊かさを点数化する工夫、そしてお金と心のバランスを整える3ステップを紹介します。
この記事でわかること
- 数字に縛られすぎて起こる“数字中毒”の正体と回避法
- 数字=体温計という捉え方/心の豊かさを点数化する方法
- バランスを崩す3大要因(比較・短期目線・目的欠如)と整える手順
- 家族と投資を両立させる、週1レビュー/感情メモ/心の残高の作り方
“数字中毒”|数字に縛られすぎた失敗談

投資を始めた頃、私は毎日、朝昼晩と口座残高をチェックしていました。
含み益が出ればハイテンション、含み損になれば一気に落ち込む。
完全に感情が数字に支配されていたのです。
家計管理でも同じことがありました。
「1円オーバーもダメ!」と決めて、外食や旅行までも削減。
確かに家計は引き締まりましたが、かえって家族の笑顔や満足度が下がるという逆効果を招きました。
この経験から学んだのは──数字は敵ではない。
けれど、数字を目的化すると心をむしばむということです。
では、どう数字と向き合えばいいのでしょうか?
数字=体温計という考え方

数字はあくまで「今の状態を測る道具」です。
体温計を操作して「36.5℃にしよう!」とはできないのと同じで、数字だけをいじっても本質は変わりません。
資産額や収入は、あくまで生き方の結果。
本当の目的は、家族、健康、学び、体験などを支えることにあります。
数字を“体温計”と考えれば、増減に一喜一憂するのではなく、次の行動に生かすための指標として使えるのです。
では、その「心の豊かさ」も数字のように可視化できるとしたらどうでしょうか?
心の豊かさも“数値化”してみる
お金を使ったら、支出額だけでなく「心のスコア」をつける習慣を試してみましょう。
- 旅行の満足度:90点
- 読書の成長度:85点
- 家族と過ごした幸福度:100点
こうして振り返ると、単なる支出が「価値ある投資」に変わります。
たとえば、私はコロナ期にキャンプ道具に約150万円を投資しました。
数字だけ見れば大きな支出です。
しかし得られたのは、家族の思い出、自然での深い対話、仲間とのコミュニティ──プライスレスな価値でした。
今も使い続けているので、数字以上のリターンを感じています。
バランスを崩す3大要因と対策

お金と心のバランスが崩れる背景には、共通する3つの要因があります。
- 比較(SNSや他人との比較)
→ 過去の自分を比較対象にし、小さな前進を可視化する - 短期目線(1ヶ月〜1年で右往左往)
→ 5〜20年の長期視点を持つ。短期のブレは“ノイズ”と割り切る - 目的の欠如(何のために貯めるのか不明)
→ 使うシーンを具体化してワクワクを描く(家族旅行・教育・独立準備など)
では、どうすればこのバランスを整えられるのでしょうか?次に、具体的な3ステップを紹介します。
整える手順|お金×心のバランス3ステップ
① 数字と向き合う“曜日”を決める(週1)
毎日数字を追うのではなく、**週1回(金〜日)**にまとめて振り返るだけで十分です。
フルフルスクールでも週次レビューを取り入れ、感情の波を落ち着けています。
② お金を使ったら“感情メモ”
家計簿アプリに「楽しかった/家族が喜んだ/また使いたい」など一言コメントを残すだけ。
後で見返すと「無駄遣い」と「価値投資」の違いが一目でわかります。
③ “心の残高”を積み立てる
お金を使わなくても幸福度を高める行動があります。
散歩、日光浴、趣味、家族や友人との会話──こうした習慣を週単位で取り入れることが、心のバランスを守ります。
よくある質問(FAQ)

Q1. どのくらいの頻度で資産をチェックすべき?
→ 基本は週1回。市場イベント時のみ臨時で。感情の波を最小化できます。
Q2. 旅行や外食は“散財”では?
→ 家族の時間や学びにつながるなら価値投資。心のスコアも記録しましょう。
Q3. 長期目線でも不安が消えません。
→ 目的・期限・出口ルールを言語化し、週1レビューで見直すのがおすすめです。
Q4. バランスを崩した時の即効薬は?
→ 数字から離れる48時間+日光+散歩+家族の時間。体を整えると心も戻ります。
まとめ
- 数字は体温計:増やすこと自体を目的にしない
- 心の豊かさを点数化して支出を価値投資に変える
- 崩れる要因は「比較・短期目線・目的欠如」
- 整えるには「週1レビュー/感情メモ/心の残高の積立」
私の好きな言葉があります。
「残高はゼロでも、心はマイナスにしない」
お金と心、どちらも豊かに育てていきましょう。