投資を始めようと考えている方から、よくいただく質問があります。
仕事や家事、子育てで忙しい毎日を送っていると、投資に使える時間なんてなかなか作れませんよね。
「投資を始めたら、毎日パソコンの画面でチャートを見続けないといけないのかな」
そう思って不安になり、なかなか最初の一歩を踏み出せないというお声を本当にたくさん聞きます。
仕事中もスマホの画面が気になってチラチラ見てしまうような生活は、誰だって避けたいはずです。
家族との時間や自分の趣味の時間を削ってまで投資をするのは、本末転倒だと僕は思っています。
今回は、「時間がないけれど将来のためにお金を増やしたい」というお悩みを持つ方に向けて、画面に張り付かずにできる再現性の高い資産形成の考え方をお伝えします。
難しい専門用語を使わずに、順を追って分かりやすく整理しました。
読み終えたときには、あなたの生活リズムを崩さずに始められる投資の形がハッキリと見えてくるはずです。
「毎日チャートを見ないとダメ?」という疑問に対する僕の答え
結論からお伝えすると、毎日チャートを見る必要はまったくありません。
むしろ、忙しい人ほどチャートは見ないほうがいいと僕は考えています。
投資と聞くと、画面いっぱいに複雑なグラフを表示させて、秒単位で売買を繰り返す姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。
テレビやニュースでよく見かけるのは、そういった「短期売買(トレード)」と呼ばれる手法です。
短期売買では、数分後や数時間後の値動きを予測して取引するため、どうしても画面を見続ける必要があります。
ですが、僕たちが目指すべき資産形成はそれとはまったく違います。
数年から数十年の時間をかけて、世の中の経済成長とともにじっくりとお金を育てる方法です。
この方法であれば、日々の細かい値動きを追いかける必要はありません。
実は、投資のやり方によってチャートを見る頻度はまったく変わるんです。
長期でコツコツと積み立てていくスタイルなら、チャートを見るのは年に数回程度でも十分だと僕は思っています。
月に1回、口座の残高を確認するくらいで無理なく続けている方がたくさんいます。
忙しい人がチャートを見続ける投資に向かない3つの理由
時間が限られている忙しい方に、なぜチャートを追う投資をおすすめしないのか。
それには明確な理由が3つあります。
1つ目の理由は、本業や日々の生活に支障が出てしまうからです。
チャートを見て価格の変動を追っていると、どうしても頭の片隅で価格のことが気になってしまいます。
仕事の会議中や、子どもと遊んでいるときにも「今は上がっているかな」「損をしていないかな」と考えてしまうのは、精神的にもかなりの負担になります。
日中の値動きが気になって、本業に集中できなくなってしまうんです。
2つ目の理由は、感情に振り回されて間違った判断をしてしまいやすくなるからです。
人間の心は、思っている以上に目の前の数字の変化に弱いものです。
画面を見て価格が下がっているのを目にすると、不安になって慌てて売ってしまいたくなります。
逆に価格が急上昇していると、欲が出て無理な買い方をしてしまうこともあります。
チャートを頻繁に見れば見るほど、感情に任せた失敗が増えてしまう傾向があります。
3つ目の理由は、シンプルに長続きしないからです。
投資で成果を出すために最も大切なのは「長く続けること」です。
毎日何時間も画面に向き合うやり方は、相当な体力と精神力が必要です。
疲れて途中でやめてしまっては、せっかくの取り組みも意味がなくなってしまいます。
だからこそ、自分の時間と気持ちを守るためにも、画面を見ないで済む仕組みを選ぶことが大切になります。
画面を見なくても資産が増えていく仕組みとは?
では、なぜ画面を見なくてもお金が増えていくのでしょうか。
その秘密は「時間を味方につける仕組み」にあります。
世の中には、世界中のたくさんの企業にまとめて投資ができる「投資信託」という仕組みがあります。
投資信託を活用すれば、自分が働いている間も、寝ている間も、世界中の企業があなたの代わりに価値を生み出し続けてくれます。
この仕組みを活用する際に相性が良いのが、毎月決まった金額を定期的に買い続ける「定額積立」という手法です。
毎月1万円なら1万円と決めて、自動で買い付けを行っていきます。
価格が高いときには少なめの量を買い、価格が安くなっているときには自然とたくさんの量を買い付けることになります。
毎月同じ日に同じ金額を積み立てていくと、購入単価が平滑化されるんです。
値下がりしたときですら「安くたくさん買えるチャンス」に変わるため、日々の値動きに一喜一憂する必要がなくなります。
制度としては、新NISAやiDeCoといった国が用意してくれた非課税制度を活用するのが一番の近道です。
運用で得た利益に税金がかからないため、手元に残るお金を効率よく増やすことができます。
どちらも一度設定をしてしまえば、あとは指定した口座から毎月自動で引き落とされて積み立てが進んでいきます。
あなたが毎日画面をチェックしなくても、裏側で自動的に運用が回り続ける状態を作ることができます。
忙しい人ほどやってほしい「ほったらかし資産形成」の具体的な3ステップ
ここからは、忙しいあなたが今日から行動できるように、再現性の高い具体的な手順を3つのステップで解説します。
この順番通りに進めていけば、迷うことなく自分に合った投資の形を作ることができます。
ステップ1:毎月の固定費を見直して余剰資金を作る
いきなり無理なお金を投資に回そうとすると、生活が苦しくなって続きません。
まずは生活を圧迫しない「使っても生活に支障が出ないお金」を用意することが先決です。
そのためにお金を作る一番確実な方法は、毎月出ていく固定費を少しだけ見直すことです。
たとえば、スマホを格安プランに乗り換えたり、使っていないサブスクリプションサービスを解約したりしてみます。
これだけで、生活の満足度を落とさずに毎月3,000円から5,000円ほど浮かせることができます。
投資に回すお金は、生活費を削って作るものではないんです。
毎月の固定費を整理して生まれたゆとりを、そのまま将来への積み立てに回すのが一番ストレスのない形です。
最初は毎月3,000円や5,000円といった少額からで全く問題ありません。
ステップ2:非課税制度(新NISA)が使える口座を開設する
資金の準備と並行して、運用を行うための口座を開設します。
選び方のポイントは、手数料が安く、スマホから簡単に設定ができるネット証券会社を選ぶことです。
口座を開設する際は、必ず「新NISA」の利用申し込みをセットで行うようにします。
通常であれば投資で増えた利益には約20%の税金がかかりますが、新NISAを使えばその税金がゼロになります。
利益をそのまま自分の資産として受け取ることができるため、使わない手はありません。
オンラインで本人確認書類を撮影して提出すれば、店舗に足を運ぶことなく数日で手続きが完了します。
書類のやり取りで迷ったとしても、画面の指示に従っていけばスムーズに進められます。
ステップ3:全世界の成長に投資するファンドを選んで自動設定する
口座が開設できたら、最後に購入する商品を選んで積立設定を行います。
ここで選ぶべき商品は、1つの会社ではなく、世界中の何千社もの企業に分散して投資ができる「全世界株式型」のインデックスファンドです。
全世界の経済は、一時的なショックや下落を挟みながらも、長期的には成長を続けてきた歴史があります。
世界全体に投資をしておけば、どこか1つの国や企業がダメになったとしても大きなダメージを受けにくくなります。
商品を決めたら、毎月の積立額(例:5,000円)と引き落とし日を設定します。
カード決済や銀行口座からの自動引き落としを設定しておけば、これで準備はすべて完了です。
一度この設定を済ませてしまえば、翌月からはあなたが何もしなくても自動でお金が積み立てられていきます。
途中で価格が下がったときはどうすればいい?
積立設定を終えて放置していても、ニュースなどで「株価暴落」といった言葉を耳にすることがあるかもしれません。
そんなとき、多くの人が不安になって口座を開き、慌てて解約したくなってしまいます。
ですが、あらかじめ知っておいてほしいことがあります。
長期投資において、途中の価格暴落は「失敗」ではなく「安く買うための絶好の機会」だということです。
定額で買い続けているため、価格が下がっている時期は、普段と同じ金額でよりたくさんの量の資産を買い集めることができます。
その後、世の中の景気が回復して価格が元に戻ったとき、安いうちに買い集めた大量の資産が一気に大きな利益を生み出してくれます。
暴落が起きたときに僕たちがやるべき唯一の対応は、「何もしないこと」です。
慌てて売ったり、積み立てを止めたりせず、そのまま淡々と設定を維持することが一番正しい行動になります。
仕組みを信じて放置しておくことこそが、最も再現性の高い成功へのルートになります。
今日からできる小さな第一歩と僕からのメッセージ
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資=毎日チャートを見続けるもの」というイメージは、少し変わったでしょうか。
特別な知識や技術がなくても、正しい手順と仕組みさえ知っていれば、忙しい日常を送りながら資産を作っていくことは十分に可能です。
毎日画面と格闘する必要はどこにもありません。
僕も最初は知識ゼロから手探りで量をこなしてきたんです。
試行錯誤を繰り返しながら、どうすれば無理なく成果を出せるかをずっと考えて実践してきました。
だからこそ、正しい順番で取り組めば誰でも同じように結果を出せるということを確信しています。
もし「自分にできるかな」と不安に感じているなら、まずは今月出ていく固定費の明細を眺めることから始めてみてください。
使っていないサービスを1つ解約して、毎月数千円のゆとりを作る。
それだけでも、あなたの将来に向けた立派な大きな第一歩になります。
完璧を目指す必要はありません。
小さな行動を1つずつ積み重ねていけば、お金の不安は必ず解消に向かっていきます。
何とかなる、何とかする。
僕はいつでも、一歩を踏み出すあなたを心から応援しています。