今日は3月23日、「春のお彼岸の最終日」ですね。
「お彼岸って何をするの?」
「おはぎを食べる日だよね?」
と思っている方も多いかもしれません。
でも実は、お彼岸には日本ならではの大切な意味が込められています。
今回は、お彼岸の意味や想いを、具体的なエピソードを交えながら、少しユーモアも交えてご紹介していきます。
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お彼岸とは?意味と期間について

「お彼岸」とは、春分の日・秋分の日を中心にした前後3日間、合計7日間のことを指します。
「彼岸」は仏教用語で、「向こう岸」、つまりあの世のことを意味します。
それに対して、私たちが今いる世界は「此岸(しがん)」=この世です。
お彼岸の期間は、あの世とこの世の距離が一番近づく時期とされ、ご先祖さまを偲び、感謝の気持ちを伝える風習が根付いています。
ご先祖さまと心をつなぐ7日間
私の実家では、お彼岸になると母が本気を出します。
仏壇をピカピカに磨き、お線香をあげ、なぜか演歌が流れ始め…(笑)
そして欠かせないのが「おはぎ作り」。
もち米を炊いて、あんこをたっぷり包んで、「今年もばあちゃんが帰ってくるからね〜」と母は嬉しそう。
「そんなに毎年帰ってくるの?」と聞くと、
「来るわよ。あんたよりちゃんと帰ってきてるわよ。」
…いや、それは比較対象おかしいでしょ(笑)
おはぎの意味とは?
ところで、お彼岸に食べる「おはぎ」。
これ、ただの甘いおやつではありません。
あずきには邪気を払う力があるとされ、ご先祖さまへのお供え物として重宝されてきました。
また、おはぎを作ること自体がご先祖さまへの供養になるとも言われています。
食べるだけじゃなく、「誰かを想って手を動かす」という行為こそが、最大の供養なのかもしれません。
忙しい現代だからこそ、心を整える時間を

SNSや仕事、日々のタスクに追われる現代。
そんな中で、
「ご先祖さまに手を合わせる」
「静かに感謝する時間を持つ」
というのは、とても貴重なことです。
命は自分ひとりで始まったものではなく、長い歴史とつながりの中で、今の私たちがある。
それをふと思い出せるのが、お彼岸の素敵なところです。
お彼岸最終日に、できること3つ
今日はお彼岸の最終日。
もしお墓参りや仏壇に手を合わせる時間が取れなかったとしても、こんなことをしてみてください。
・1分でも手を合わせて「ありがとう」と伝える
・家族にご先祖の話をしてみる
・おはぎを食べながら感謝の気持ちを感じる(食べ過ぎ注意ですけどね!笑)
まとめ:ご先祖さまは、あなたの中に生きている
「お彼岸とは、ご先祖さまとの距離が近づく1週間」
そして、「感謝をかたちにできるチャンス」です。
普段は忘れがちなつながりを思い出し、静かに「ありがとう」と伝える。
それだけで、心がほんの少し温かくなるはずです。
そして今日のおやつは、やっぱり「おはぎ」で決まりですね(笑)
あなたの思い出にも、「彼岸の1ページ」を
最後に一つ。
私が母の作ったおはぎを3つも食べた日、ご先祖さまが夢に出てきてこう言ったんです。
「お前、食べすぎや…」と(笑)
そんな小さな思い出も、きっと未来の誰かの心をあたためてくれる。
お彼岸は、そんな優しさが生まれる時間でもあるのです。