Fulfullコラム

東京ディズニーがお客を選ぶ時代へ!タイパ重視へ舵を切る

2023.05.16


今日のテーマは東京ディズニーランドについてになります。

コロナ禍で様々なビジネスが影響を受けたと言われています。テーマパークもその1つで、非常に大きな損失を被ってきました。

この経営戦略の変化しているなかで、さすがだなと思うところを今日はお話をしていきたいと思います。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

東京ディズニーがお客を選ぶ時代へ!

Disneyland_on_a_sunny_day

みなさんも、おそらく1回や2回はディズニーランド行ったことがあるでしょう。

僕もね、子供たちを連れて行くには非常にいい場所だなと思っていて。

乗り物に乗るというよりも、テレビで見ていたりとかYouTubeで見ているミッキーとミニーとか、キャラクターに会えるっていうところがやっぱり一番で、子供たちが興奮するポイントなのかなと思うんですね。

今、そのディズニーが変わりつつあるぞと、もう変わってるんだよっていうお話をしていきたいと思います。

東京ディズニーランドの現状

2023年4月15日に東京ディズニーリゾートは開園40周年を迎えるそうです。

ディズニーリゾートに、累計8億人が訪れたと言われています。

8億人ですよ⁈すごいですよね。

ディズニーといえば、毎回何か工事をしていて、何か新しいテーマエリアができるぞみたいな、これが魅力の一つでもあったと思うんです。

特に日本における、この東京のディズニーの集客力というのは世界的にも非常に注目されています。

コロナ前の2019年の発表では、ディズニーだけではなくて世界のテーマパークの中で

3位に東京ディズニーランド
4位に東京ディズニーシー

この2つが入ってるんですね。ちなみに、1位はアメリカのフロリダ州にあるディズニーワールド本家ですね。

もう日本におけるテーマパークだけではなくて、世界におけるテーマパーク、これが東京ディズニーランド・ディズニーシー。

ここの成長してきたという40年の背景には、拡張を追求してきたっていう歴史があるんです。

そう、エリア拡大ですね。

皆さんご存知のディズニーシーが2001年に新しく開園しました。

「今日は、どっちに行く?ランドに行く?シーに行く?」という会話はよくありますよね。

いわゆるエリアを拡大して海を新しいテーマとして、東京ディズニーシーを作った。

二つのパークは数年おきに新しいエリアとか大型アトラクションを導入して、2000年には舞浜駅に商業施設のイクスピアリっていうのを作ってますよね。

そして周りには直営のホテルを開く。

もうここに泊まって、その後ディズニーに行ってくださいと。2日目はシーに行ってくださいっていう、この流れができてるんですね。

パークの中だけではなくて、外にも世界観を広げているわけです。そのエリアに行くとディズニーを味わえるっていうその世界観を作ってるんですね。

ディズニーにも限界がある

ところがですね、限界があるわけですね。

エリアを広げるというのは、当然土地の問題があって限界が来きます。

また、ディズニーと言ったら混雑、人がたくさんいる。

ここが嫌だということは非常に多いんじゃないでしょうか?

僕もその1人ですね、あの人混みが疲れちゃうな。ただ、子供たちのためには行きたいよなとかね。

あとはネット回線も。

Wi-Fiとか、こういったところをもうちょっと整備されるとすごいいいんじゃないかなとかね。

ディズニーリゾートにおける総投資額は1兆8000億円を超えています。

永久に完成しないという拡大戦略をとってきたディズニーが、今はブレーキがかかっています。

ディズニーに立ちはだかる三つの壁

long_lines_crying_children

ディズニーの従来の成長モデルには三つの壁があるよと言われています。

  • 土地の限界
  • 価格の限界
  • 人口の限界

・・・

まず一つ目は、夢の国の土地には限界がある。

オリエンタルランドは、千葉県浦安市の舞浜地区の約7割にあたる2万平方メートルを土地として所有してるんですね。

イメージしやすいようにお話するとですね、東京ドームが42個分、これぐらい大きい土地をね所有してるんですね。

ディズニーができた当初は東京ドームが9.8個分、約10個ぐらいの東京ドームで、ランドがスタートしたわけなんですけども。

開園から24年の間に、二つのパークで東京ドームが25個分ぐらいまで拡大していると。

約半分がパークに使っていて、そこの残りはイクスピアリあったりとか、ホテル・駐車場。

このあたりが土地の理由として使われているので、空いてるスペースが今はもうほぼないという状態なんです。

なので土地に限界がきていると。

そして二つ目は値上げの幅、値上げの余地ですね。

現在は一日券、これを繁忙期、閑散期と、ここに応じて価格変動制を導入してるんですね。具体的には、約7900円から9400円の間です。

ホテルとか土日は値上がりをするとか、夏休みとか冬休みは高くなるとか、といった形で、ディズニーも価格変動制を導入しています。

その年の10月からはですね、料金設定を2段階から4段階にして、休日に偏りやすい入場者数を平日に分散をさせようという動きをしていたんです。

この値段っていうのはですね、開業時の約2倍を超えてきてると。

それでも入場者数はどんどんどんどん右肩上がりで増えていると。

約ですね大体1日平均で9万人がディズニーに行っていると。

すごいですよね。

楽しめる場所が増えていけば、値上がりやするのは当然だよねと。

そして、日本の市場の変化で、物価が上がってる。

ディズニーって言ったら電気代だったり水道代だったりも馬鹿にならないと。

そのために値上げをするのは当然だよねと。

ただ、この値上げだったとしても、アメリカの1日券、約2万円するので、それに比べればめちゃくちゃ安いかなって思うんですね。

ただ一方で、家族で食事をしますと。

子供が2人いて、みんなでご飯を食べて、そしてお土産も買うとなると、1日何だかんだ4万とか5万とかかかるわけですね。

そして遠方から行くとすると、宿泊をする、新幹線とか飛行機で来るってなると10万以上やっぱりかかってくるわけですね。

てなると、ふらっと遊びに来るにはちょっとね遊びづらいなっていう声もあると思いますけども、今後はこの値段が上がってくっていうのは、エリアの拡大とかその施設が新しくなってるのも増なくなるってのを踏まえるとね、大幅な値上げっていうのはねなくなるんじゃないかなと思いますね。

そして三つ目は、日本人口の壁です。

何といってもコロナの影響。ディズニーの長期休園、そして来場者数の制限ですね。2020年度は株式上場後、初の最終赤字になりました。

さらに、日本の高齢化が進んでいて、40年前の日本では、65歳以上の割合というのは、全体4人口のね、全体で1割だったところが、2022年では日本の人口の3割が65歳以上になっています。

年齢上がってくると、このレジャー施設になかなか行かなくなります。

30年40年前は元気バリバリで、

「よし、ディズニー行こう!」
「家族で行くぞ!」

って言ってたお父さんお母さんたちが、

「いやちょっといーわ」
「あなたたちだけで行ってらっしゃい」

ってなっていきます。

少子化の日本では、レジャー施設に行く人たちもどんどん減っていくっていうのはもう当たり前のことなんですよね。

  • 土地の問題
  • 値上げの問題
  • 人口減少の問題

この三つがディズニーが今までね、成長してきたモデルでは限界が来てるよねっていうことなんですね。

ディズニーの改革|タイムパフォーマンス

Balance_of_money_and_time

ディズニーの成長モデル、それに限界が来てるんじゃないかなっていうお話をしていきました。

今後ね、どう成長していくか、ディズニーはどうやってお客さんを増やして売り上げを伸ばしていくのか。

しかし、ここが経営陣の腕の見せ所だったりします。

鍵になってくるのが「単価」です。

オリエンタルランドが従来のエリア拡大型の成長型ではなくて、タイムパフォーマンス(いわゆるタイパ)に舵を切らないといけないっていうフェーズに来てるんですね。

従来目標としていた入場者数を増やすっていうことではなくて、どちらかというと、1人当たりお客さん1人当たりのところに単価を上げていくっていう取り組みになるんですね。

つまり、お客さんはどんどんどんどん呼び込もうというよりも、

「滞在してもらう時間を増やす」
「滞在の質を増やす」

っていうところにシフトしていくわけです。

1人が1000円とか2000円払ってもらうというよりも、来ていただいたお客さんが1万円2万円を払っていただくっていうモデルにしていく必要があるんですね。

2021年の3月から繁忙期・閑散期、その忙しさに合わせて料金を変動していきますっていうところを導入しました。

さらに同じ年の10月には、1日券の価格設定を2段階から4段階に変更しています。

休日に偏りやすい入場者をなるべく平日に来ていただいて、分散をする狙いです。

さらには2022年、去年の5月から、アトラクションを時間指定で予約できるっていう。

時間をお金で買うっていう有料サービスも始めました。

チケットの価格を変動させることで、混雑を緩和しようとしています。

2時間並ぶぐらいだったら2000円払っちゃおうよと。お金で時間を買おうという層を獲得することによって、客単価が一気に上がっていくんですね。

その結果、2022年の客単価は1人当たり1万5759円になったと言われています。この単価はコロナ前の4割増です。

つまりディズニーは、10万人を満足させるというよりも、5万人を満足させようという、質の高いサービスの方に舵を切ってるんですね。

この先、ディズニーを楽しむには?

_parents_and_their_children

これから先、僕たちが気軽にディズニーを楽しむにはどうしたらいいか?

「お金を稼ぐこと」です。

お金を持ってディズニーに行けば、時間も気にせず、アトラクションを楽しめる。

子供もイライラしない
奥さんもイライラしない

ってことは、パパは頑張って稼いでください。

しかしこれからは、消費者が行く場所を選ぶんじゃなくて、行く場所、いわゆる企業側がお客さんを選ぶという時代に変わっていってます。

この考え方は偏っているように感じるかもしれませんが、非常に大事だなと思うんですね。

高いお金を払うということは、その時間を充実したいと良いものにしたいと思うはずなんですね。

そして園の中で、皆さん綺麗にパークを使ってくださるはずです。

お金を払える、イコールリテラシーが高い人たちが集まりやすい構造になっていくと思うので、非常にねそういった面では今後ね、期待していきたいなと。

僕の予想!大人のテーマパーク

そして、次の流れとしては、テーマパーク内のエリアの拡大ができなくなっている部分をどうするか。

新しいサービスを作ることができなくなってきたってことは、消費者の飽きとの戦いなってくるのではないかなと思っています。

今までは、「シンデレラ城が新しくなるよ」「アトラクション増えたから行ってみよう」っていうことがあったんですけども、何回も行く人からしたら、飽きちゃったなということにもなりかねないので、ここをどうやって戦略を立てていくかですよね。

これはですね、僕の予測になります。

今後ディズニーはこうなったらいいんじゃないかなというお話。

高齢者のテーマパーク、あの大人のテーマパークというコンセプトで何か一つ作っていただけたら、どんどんどんどんお年寄りの来場者も増えていくと思います。

お年寄りと言ってもね、僕の両親が60歳ぐらいなんですけども、元気なんですよね。

あえて言いますね、元気なお年寄りたちが楽しめる場所、これをディズニーが作ったら、よりいいんじゃないかなと思います。

そういったコンセプトで1個あると、今後の日本のね少子化というところに対抗できるのかなと。

会員制のテーマパークって言ったらね、ちょっとおしゃれですよね。

ぜひね、これについても皆さんのご意見ご感想お待ちしております。

LINE「もりち先生」では、ビジネスアイデアについてもたくさん相談頂いています。

簡単な気づきや、思いつきでも、気軽に投げかけて頂けると嬉しいです。

「稼ぐための個別相談」受付中

ブログ一覧に戻る